もはや命名神。彼岸島の敵キャラのネーミングセンスが神すぎる件!

前回「彼岸島」のストーリー展開を書きましたが、まだ伝えきれていない。

「彼岸島」の魅力のひとつは松本光司先生の敵キャラの命名センスにあると思います。

ほぴっとんの個人的な感想ですので興味のある方だけどうぞ……。

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「彼岸島」の敵キャラの中で特に命名に愛を感じたキャラを勝手に語ります。

チワワ様

最初ほぴっとんチワワ様のことを竹輪(ちくわ)様だと思っていたのですが、読み間違いでチワワだと気がついた時に、ソファからもんどりうって倒れこみましたよ。

チワワ様は雅のペットで邪鬼で中でも最強といわれているだけあって、攻撃力も高く火を噴くという特殊能力も持っています。

しかし、見た目はどうみても「なまはげ」なのですよ……。

なまはげと狛犬を足して2で割ったみたいな容姿でチワワ様。

やっぱりすごいよな、松本先生。

この異形にチワワ様ってセンスはでないよ。

エテ公

もうここまできたらどうにでもしてくれという感じ。

「なんだこれ?」もう笑うしかない……。

元痴漢が邪鬼と化したらこんなことになるという悲哀もある。

豊満な女体の肩から上はエビの胴体。さらに股間から生えたハゲチャビンのじじいの頭。異形を描くスキルがアップしすぎておかしなことになっているが、だんだんエテ公がなじんでくる不思議。

大糞赤子

常に肛門から大便を垂れ流して歩く坊や。人間のゲロが大好物。

大便小僧みたいな安易なネーミングに走らないところが素晴らしい。

牛乳女

大糞赤子の母親・牛乳女(うしちちおんな)。本当に見た目通りなんですよ。うしちち以外に形容できるものがない。母乳がヘロイン並みの中毒性がある。邪鬼にしては珍しく好感の持てる女性。

炭鉱を縄張りとする女。能面みたいな顔の女に姫って嫌味なネーミングだが、皮肉によって「姫」と命名されたもよう。百足型の邪鬼であるため足も数も多いが乳も多い。しかも強酸性母乳を発射。目があうと猛烈に怒り出すし、炭鉱の姫にふさわしい強さの邪鬼。

まり子

巨大な一つ目を持った混血種(アマルガム)の女吸血鬼。いつも毬をついているからまり子という遊び心のない名前かと思いきや、まり子は彼岸島史上最強の鬼畜ですよ。ハァハァしながら拷問を楽しむんですけど、でかい鉈で生きたままちょっとずつ刻んでいくという非道ぶり……。だんだんまり子がしっくりくる。

あしなが婆さん

蜘蛛の姿をした邪鬼。村一番の美人だったらしい女につける名前ではない。

満腹爺

食欲が旺盛ということで……。嗅覚に頼って捕食しているが、じじいの糞を体に塗るとやり過ごせる。じじいのくせに追い詰められると、ゴキブリを大量に産卵する。

どうでしたか?このセンス光る命名は?

一方、人間の方は田中さんなどシンプルな名前が多いのも特徴だ!

邪鬼について

「彼岸島」は人間vs吸血鬼という戦いの構図なのだが、平民の吸血鬼は明にとっては雑魚だし、亡者と呼ばれる邪鬼のなり損ねは丸太で対応できる。

よって、雅様以外はこの邪鬼と激しい戦いとなる。

邪鬼は吸血鬼から変態した理性なきバケモノ。

外見も巨体で水中型や痩身型などバリエーションも豊富だ。

どうやら邪鬼の変態についてはさらなる研究が必要とのこと。

先天的な要因と後天的な要因で邪鬼のタイプが決定するようだ。

人間時代に水泳が得意だった吸血鬼は水中型の邪鬼に、獲物が見つからない環境で生きてきた邪鬼は百目型になるなど、これらの要因がより個性的な邪鬼を生んでいる。

松本光司先生の常軌を逸したイマジネーションがもっとも投影されているのが、邪鬼のスタイルとネーミングセンスであることは間違いがない。

今後も、様々な邪鬼が出てきて我々を楽しませてくれるだろう……。

彼岸島の総括

一般的に世界観が広がりを見せるとストーリーで失速する漫画も多い。

「彼岸島」も「彼岸島 48日後…」になると、明の仲間たちは次々と鬼籍に入り、孤独な戦いを強いられる。新たな仲間が登場してもやはり彼岸島時代から同じ豚汁を食べてきた仲間とは絆が違う。

よって、ストーリー面では物足りなさもあるが松本光司先生の敵キャラの創造センスだけは神がかったままだ!

エテ公もインパクト大だったが、金剛も負けてはいない……。

混血種(アマルガム)である金剛の脱皮した皮を祀る吸血鬼たち。祀る意味が全くわからんがとにかく祀れと……。その皮が尋常ではないぐらい臭いとか……。なぜそんな設定にしたのか不明だが、今も金剛は脱皮を繰り返し世界を異臭で包んでいる。

意味はちょっと常人には理解不能だが、大爆笑させてもらった。

姉も金剛の脱皮シーンでクソワロタ!とわざわざほぴっとんに報告しに来るぐらいだから、ほぴっとんの感覚がズレているわけではないだろう……。

まとめ

もはや絶望的な結末しか想像できないが、上記のようなこういった部分が衰えない限り読み進める楽しさに変わりはない。

ほぴっとんの超個人的な感想でしたが、最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。