五佰年BOX|箱庭に干渉すると現在に反映…?歴史SF漫画あらすじと感想

「五佰年(いほとせ)BOX」は、宮尾行巳先生による歴史SF漫画

「古い木箱の中にあった不思議な箱庭。それに干渉すると現実世界の事象に変化が表れて……。」という、バタフライエフェクトタイムパラドックスをMIXしたような独創的な世界観。

主人公の叶多は狂ってしまった世界を元に戻すことができるのか??

先のよめない展開にドキドキしっぱなし……。

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五佰年BOX あらすじ

幼なじみの真奈から70年近く誰も入っていない蔵の掃除を頼まれた、自称「キレイ好き」の潔癖症・遠野叶多(かなた)。

なんと真奈は叶多が大がかりな掃除に取り掛かっているこんな日に、婚約者と親の顔合わせの日取りを設定するという暴挙。

叶多は子どもの頃から真奈に密かな恋心を抱いているのだが、キヨウな弟扱いの悲哀……。

真奈を見ているだけだった12年間。そして、結局これからも見ているだけ。

落ち込み度MAXの叶多にさらなる衝撃が襲う!

頭上から箱が崩れ落ちてきたのだ……。

すると、突然「サワサワ サワサワ」と複数の人の話し声が聞こえてきた。

音の出どころは、どうやら地面の下。

ラジオか何かかしら?と思いながら掘り起こすと、そこには薄汚れた箱が……。

箱を開けて中をのぞいてみると、昔の日本らしきジオラマのようなモノがあり、不思議なことにミニチュアの人間たちは動いて会話をしている。

至極真っ当に「なんだ…コレ?」と思った叶多は、手を突っ込んで家屋の屋根を破壊。

突如、地震に見舞われ焦って蔵から避難すると、蔵が2つになっていた。

意味不明の出来事にワナワナしていたら、おじさんからなんでも持ってけと軽いノリで言われたので、箱を家に持ち帰ることに……。

原理はわからんが「この箱」、箱の景色と位置が連動しているらしく、叶多が移動すると箱の中の見える場所が変わるようだ。

犬を追っ払ってやったり、大岩をスプーンで取り除いてやったり、好奇心から人助けにせいを出す叶多。

箱の観察に熱中する毎日を送っていたら、ある日箱の中で暴動?が起こっていた!

野盗に殺されそうになっている少女を見つけた叶多は、思わず箱の中に手を入れ野盗を殺してしまう。

「悪いことはしていない」と思いつつも怖くなってしまった叶多は、真奈に事の顛末を説明しようと彼女の家に向かう。

しかし、おじさんから「うちには真奈なんて娘はいない」と言われてしまうが……。

真奈よ!どこへ消えた……??

五佰年BOXの感想

薄汚れた箱の中身は…?

薄汚れた箱庭にちょっかいをかけるとヒロイン消失!!

いきなり真奈が消え、真樹なる青年がおじさんの息子として存在しているという不思議……。

叶多と同様にほぴっとんもポカン状態。

なぜかは知らんが、箱の野盗に張り手をカマしたせいかもと思い至った叶多は、箱のことを大学で調べることに……。

どうやら、この箱は江戸時代から大正時代にかけて発展した「箱庭」と呼ばれるものに間違いはないようなのだが、生きているのですよ、この箱庭!

そこには500年ほど前の人間がフツーに生活を送っていて、箱庭で起こった出来事が現在の世界に影響を与えるようだ……。

蝶のはばたきほどの些細な違いでも、遠くの地では将来的に予測不能な大きな違いを生じるというバタフライエフェクトですね♪

さらに「五佰年BOX」では、過去の箱庭に干渉することで現在が改変するタイムパラドックスも用いていて、文系脳のほぴっとんはちんぷんかんぷん。

箱庭に干渉すれば真奈が戻るかも知れない

一縷の望みで、叶多は箱庭の中で善行を積もうとするが……。

生きた箱庭がスゴイよ!

「五佰年BOX」の素晴らしい点は「箱庭」というアイデアですね♪

斬新 斬新!

現在と並行して箱庭の中の中世世界も楽しめますから……。

叶多が野盗から助けた少女・キサに、神仏のように敬われているところが面白い!

ただ、(上から目線での感想ですが)叶多の感情表現が拙いのであらすじが書きにくかった。

いきなり屋根をぶっ壊したり、野盗をぶちかましたり。

どうにも心情が伝わってこず、読み手側で叶多の思いを汲まないといけなかったので、ストーリーの流れがぶった斬られてしまっていた。

SF的要素よりも真奈とのドラマ性を重視している漫画かな?と思ったのでちょっと残念。

しかし、「五佰年BOX」は「箱庭をいじったらこうなる」という予測不能なアイデアに掴まれる漫画ですよ。

1巻を買ったら、2巻もつい買ってしまった……。

絵も世界観にマッチして非常に素晴らしいですし、叶多とキサたんの時を超えたやりとりにハワハワさせられる。

歴史SFがテーマだと、タイムスリップ系漫画が多いですからね。設定が新しいですよ。

「五佰年BOX」は、続きが非常に待ち遠しい漫画だ!

まとめ

「生きた箱庭」といえば、「百鬼夜行抄」「人喰いの庭」(2巻収録)!

箱庭に橋をかけたらとんでもない展開に……。

「百鬼夜行抄」の中でも群を抜いてホラー度の高い作品で、ほぴっとんのお気に入り漫画でもある。

「五佰年BOX」と合わせて読もう♪

今市子・百鬼夜行抄で不可思議な妖怪漫画を堪能する!

また、時間的歴史SF漫画といえば、「スプライト」かな?

クライマックスはポカンに包まれますが、ほぴっとんは大好きな漫画だ!

「スプライト」はこっちにまとめています!

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