ワンダーランド|体が縮小して世界が一変…?ダークなファンタジー漫画

「ワンダーランド」は、「スプライト」の石川優吾先生による戦慄のダークファンタジー漫画。全6巻。

「不思議の国のアリス」をベースにした話かと思いきや、目覚めたら身体が縮んでいて予想もしていなかったパニックに襲われるという……。

摩訶不思議な異世界ファンタジーだと勝手に思っていただけに、序盤のテロルな展開に引き込まれる漫画だ。

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ワンダーランド あらすじ

ある朝目覚めると、自分の体が小さくなってしまっていた高校生のゆっこ

取り囲む全てのものが巨大化して襲いかかってくる中、ゆっこは何が起こったのかわからないまま愛犬のポコとともに家から出ることを決意するが……。

ワンダーランドの魅力

ストーリー展開

超かいつまんで「ワンダーランド」のあらすじを説明すると、

主人公の本田由希子(ゆっこ)はある朝目覚めると体が小さくなっていて、父と母は飼い猫のミーくんに殺られちゃって、外に出てみるとゆっこ同様にコビト化した人間が野良猫やカラスの餌食になっていて、偶然出会った謎の美少女「アリス」とともにドキュンや自衛隊 妙な超能力を操る変なヤツから逃げるという話。

悲惨なストーリー展開ですよ……。

いつもと変わらない朝を迎えたのに原因不明のコビト(着せ替え人形サイズ)になっていて、巨大化した愛犬・ポコのクンカ及びペロペロ地獄の責めを受けるゆっこ。

お父さんとお母さんは可愛がっていた猫のミーくんに弄ばれて無残な姿になっているし……。

電話も携帯も通じないし、テレビも繋がらない。救助を待ちたいけれど、ミーくんがいる家の中は危険すぎる。

ゆっこはポコの背中に乗って家から出ることを決意するが、外の世界は猫とカラスの無法地帯となっていて殺戮の嵐。

人間が喰い散らかされているのを横目に、なんとポコが腹減ったとか言い出す始末。そこで、ゆっこは助けを求めるためにもコンビニに向かう。

しかし、コンビニは動物から生き延びた人間たちが占拠しているというサバイバルな展開で、ポコを恐れて中にいれてもらえない。

典型的なパニック漫画のお約束を踏まえながらも、コスプレをした少女・アリスがゆっこの前に現れたことでストーリーが一変。

バイオテロ(サリン)か?ウイルスか?国家的陰謀か?

ゆっこはポコとアリス、スカイモールのおっさん警備員・源田とともに安全地帯を目指して旅に出る。

果たして、ゆっこたちは生き延びることができるのか……?

謎な展開に釘付けだ♪

サイキックパニックがすごいよ

パニック×サイキックダークファンタジーの様相を呈してきた「ワンダーランド」。

サバイバルパニックからサイキック的陰謀という前作「スプライト」同様、世界観の広がりが半端ない……。

どうやら、このコビト化現象はアリスが引き起こしているらしい。

彼女はAliceと名乗るものの、日本語が話せずコミュニケーションが取れない。

そこに、アリスと同じ雰囲気を持つ猫っぽい少年・ヨシフが現れてゆっこたちを捕縛しようと超能力を使ってくる。

なんと、アリスとヨシフは生物兵器なのだ。

2人を手中に置きたい政府の陰謀が絡んで、複雑化するストーリー。

ダークファンタジーというよりは、「AKIRA」っぽいSF的展開が好きな方はどハマりすると思う。

サイキックパニック漫画ってあまりないように思うし、斬新な設定だ♪

ほぴっとんは、サイキックも好物ですがそれ以上にサバイバルパニックが大好きなので、ゆっこが暴徒と化したドキュンたちに襲われるシーンがお気に入り。

実はドキュンたちは「怒りのサンダーロード」なる映画を白塗りスモーキーアイのコスプレで楽しんでいただけの客なのだが、変異後シンナーに手を出しラリってしまったという。

こういうシュールなパニックのノリがツボに入ってしまった。

まとめ

タイトルが「ワンダーランド」だし、かわいらしい女の子が摩訶不思議な世界を冒険する話かと思って手に取ったら痛い目を見るに違いない……。

まあ、ほぴっとんも「石川優吾先生、次はファンタジーか〜?」と思って買って帰りましたからね。

愛くるしいくせに鬼畜だった猫の所業に背筋が凍りましたけど……。

小型化して家猫になったとはいえ、狩りのスタイルは大型のネコ科肉食獣と変わらんよ。

「ワンダーランド」は面白い漫画ですが、「猫は飼いたくない」という感想以外に語れることはない……。

政府の陰謀とか、謎が謎を呼ぶ展開が好きな方におすすめ♪