男装の女王の物語「碧いホルスの瞳」を読んでみた!

もう1ハトシェプストを題材とした漫画をご紹介。

犬童千絵先生の「碧いホルスの瞳」–  男装の女王の物語です。

表紙の目力の強さに惹かれて購入しました。

女が権力を持てない時代に女王となった実在の人物・ハトシェプストの生涯を描いた作品。

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時代背景

古代エジプトの婚姻制度についてですが、ちょっとわかりにくいですね。

エジプト王家は女系で紡がれ王と妃との間に生まれた長女が王位継承権を持ちます。男子であっても王にはなれず、王の娘と結婚することによって王位を継承できるのです。

したがって、王になるためには姉か妹と結婚する必要があるのですが、女性の方は継承権を持っていても王にはなれないのですよ。

ハトシェプスト(シェプスト)の場合はトトメス1世の第1王女であるシェプストが王位継承権を持っていて、シェプストと結婚したセティ(トトメス2世)がファラオになります。

シェプストとセティは父親がトトメス1世なので異母兄妹での結婚となります。

シェプストとセティとの間に生まれた長女がセティと他の女性との間にできた息子と結婚すると、トトメス3世の誕生というわけですね。

複雑ですな……。

山岸凉子先生の「ハトシェプスト」で描かれていましたが、嫡出子の王はアメンホテップを名乗り、庶出子の王はトトメスを名乗るようですね。

あれ?じゃあアメンホテップを名乗るってことは同母兄妹なのかしら?

あまり深く考えないでおこう……。

読みどころ

やたらと肉感的な絵柄ですね。 トトメス2世は筋肉ムキムキです。

セティがトトメス2世として即位する3年ほど前の段階ではセティよりもシェプストの方が武術に秀でていたので、シェプストは遠征に同行する資格があると訴えますがトトメス1世から張り手をくらいます。

女性は王にはなれないので王女である本来の役割を果たすべきなのですが、シェプストは男として父親の役に立ちたいと考えていました。

この辺りの考えなしの無邪気さからどう王たる資質に目覚めるのか良いスタートを切りました。

女に生まれたことで苦悩するシェプストは母から「思うまま生きなさい」と励まされます。

そんな母の死後、シェプストは迷わず生きることを決意し、猫を被って生活し始めます。

そして父の望み通りセティと結婚してトトメス2世がファラオとなり、シェプストは王妃として謁見の場で報告を受けます。

トトメス2世の退席でお開きになった会議をシェプストは進行しようとするが書記のセンムトに相手にしてもらえない。

そりゃそうだよ。多分センムトとっても忙しいと思う。

ちょっと、いやかなり浮世離れしているシェプストが心配だ……。

男性優位の時代にどのようにしてシェプストが女王となるのか?

非常に続きが気になる漫画です。

あと、古代エジプトの文化や風習、何より犬童先生が描かれるファッションにも注目しています。

王冠がかっこいいですよね。ほぴっとんはエジプトの宝飾品が好きなのです。

おまけページの「アヌビスは知っている」がかわいくてもっと読みたい!

まとめ

まだ2巻までしか読んでいないので今後の展開は不明ですが、書記のセンムトとの関係が描かれているので政治色の強いストーリーになるのかな?と感じています。

山岸凉子版の「ハトシェプスト」は短編でありながら、しっかりと王になる動機が描かれていました。

巨匠と同じテーマをチョイスした時点で比較されることは承知の上でしょうし、今後どのように肉薄していくかが楽しみなポイントであります。