「マシラ―殺戮の村」は、「サエイズム」の内水融先生による逃走パニックホラー漫画。
なんと今作は、徒党を組んだ人肉食の猿が村人を襲いまくるというホラーな展開で、まさしくほぴっとん好みなテーマだ!
主人公は総白髪になるほどおぞましい出来事のトラウマを払拭するため村に帰ってきたのに、ソッコーでふたたび惨劇に見舞われるという……。
サスペンス漫画の鉄板設定である山奥の村が舞台なだけに、単なるパニックで終わらぬ予感……。
マシラ あらすじ
12年ぶりに訪れる生まれ故郷・磨白村(ましらむら)。
偶然バスに乗り合わせた女からの「長居しないほうがいい」という忠告を無視した少年・鳥狩庵(いおり)は予期せぬ事態に巻き込まれるが……。
マシラの感想
ストーリー展開
祖父母に会うために東京から生まれ育った磨白村に勇気をふりしぼって帰省することにした庵。
磨白村はとんでもないイナカの山奥にあり、電車とバスを乗り継いでの長丁場。
道中謎の女から「もうすぐ磨白村でメンドーなコトが起こるかもしれないから長居しないほうがいい」とわけのわからん忠告をされるも、庵はエテ公どもによる「猿害」に悩む磨白村に帰ってきた。
村に到着すると「もう生きているうちに会えない」と思っていた祖父母から猛烈な歓待を受け、例の事件についてもう大丈夫なのか?と心配される庵。
かつてトラウマ級の事件に遭遇したために庵は磨白村を離れたのだ。
しかし、被害者であるはずなのに村人から「鳥狩の鬼子」と陰口をささやかれる謎……。
懐かしい村を散策しているうちに、昔よく来ていた「マルキア商店」を発見。
すると、店内で酔っ払った大学生が「酒をよこせ」と騒ぎを起こしていた。
からまれた庵は筋骨隆々な少年に助けられるのだが、なんと彼は幼馴染のタツヤだった!
タツヤと初恋の人・ミチルに遭遇し再会を喜ぶ庵。
2人と村の近況について話していると、酔っ払いが別の男を連れて戻って来た。
この青年・虎谷はなんともできた人物で先ほどの非礼を詫び、庵たちをバーベキューに誘ってくれたのだが……。
楽しいはずのBBQが恐怖の始まり。
恐るべき惨劇の幕開けとなる……。
殺人猿の凶行がヤバいよ…
エテ吉が暴れて停電するわ、なぜか携帯の電波が入らなくなるわ、県道が落石で遮断されるわで、あっという間に陸の孤島状態になった磨白村。
かわいい日本猿にだって徒党を組んで襲われたらひとたまりもないのに、このエテ公たち珍妙な進化を遂げております。
遠近感ででかく見えるのかもしれんが、冷静に判断すると人間とそう変わらないサイズのエテ公。
ゴリラよりは小さいか?しかし、オランウータンは人間よりサイズは小さいですが握力500kgfあるらしいので、「うん、人間なんて簡単に引き裂けるよ」。
「もののけ姫」に出てきた猩々っぽいフォルムですが、知能もUPしているし、もはやこの猿妖怪クラス……。
さらに、庵少年は動物と話すことができるという特殊能力を持っているので、明確な殺意と食欲で村人を襲いまくるエテ公どもの声が聞こえるという……。
「ジンメン」しかり、一方的に攻撃されるよりも会話が成立するとよりホラー度が高まるのですよ。
エテ公どもの目的とは……?
謎が深まる磨白村。庵は生きて東京へ帰れるのか……?
とんでもないグロさ…
猿の凶行よりもヤバい展開が「マシラ」には存在する……。
そう、なんと幼馴染のミチルがかわいいくせに猟奇趣味なのだ!
死んで頭部だけになった村人の死体をちゅうちゅうすする暴挙。
死体愛好家?吸血欲情趣味?
幼少期から虫や小動物の死骸に猛烈な興味を抱きガン見するミチル様。
猟奇殺人者予備軍の兆候を持っているミチル様は、エテ公どもの殺戮を目の当たりにして完全覚醒!
どうなってしまうんだ!!
エテ公どもの動向も気になるが、それ以上にミチル様を見守らねばならぬ……。
ええ、まあ……。ほぴっとん大好きです。こういうタイプのグロ漫画。
まとめ
どうやら磨白村は過疎化が進みすぎて子供がおらず、新住民との軋轢があったりなどトラブル満載!
パニック漫画の王道的なストーリーから内水融先生がどのような舵を切るのか……??
ほぴっとんは非常に楽しみな漫画だが、同じようなグロ至上主義漫画にうんざりしている方は避けた方が無難かと思います。
正直、1巻の段階では目新しさはない。
同じく猿系パニックなら「モンキーピーク」の方が一般受けするだろう……。(本当か…?)
しかし、「マシラ」にはミチル様がいますから。パニックホラー漫画が好きな方には萌えツボに刺さるかと推測。
内水融先生は「構成力の神」との称号をお持ち。今後の展開でカマしてくるハズ!
「マシラ」と「モンキーピーク」をまとめて読んで猿パニックに浸ろう♪
山岳パニックホラー漫画・モンキーピークが予想以上に面白かった件