「魔女と野獣」は、佐竹幸典先生による未踏のピカレスク・ファンタジー漫画。
「ピカレスク」だなんて、どんな悪党が登場する漫画かしら……?と楽しみに持って帰ったら、想定外に面白かった♪
麗しいジャケからは想像がつかないほどハードボイルドな展開で、魔女と野獣のガチンコバトルが圧巻!
ほぴっとん的には「大あたり」の漫画だ。
魔女と野獣 あらすじ
呪いと災いをもたらす悪しき魔女。自らにかかった呪いを解くために魔女を探してとある街を訪れた2人組。棺桶を背負う男と獣の目をした少女。
しかし、そこは魔女が英雄として讃えられる街だった……。
魔女と野獣の魅力
ストーリー展開
常に棺桶を背負ったマユなしまつげ男・アシャフと獣の目をしたピアス愛好家の少女・ギド。
魔女を探すためにこの街にやってきた2人はさっそく聞き込みを開始するも、猛烈に悪目立ちする2人だけに、そのいでたちについて逆質問されてしまう。
ソッコーで、この街の魔女についてよく知る人物に出会うのだが、なんと尋ねる必要などなく、この街の魔女のことは誰しもが知っているという肩透かし……。
それもそのはずで、魔女・イオーネ様はこの街の英雄なのだ!
魔術を悪用した犯罪や災害などから街を守る奉仕活動に尽力。数多くの人間を救ってくれた守護神・イオーネ様。彼女に感謝して記念碑の建造も計画されているほど……。
そんなイオーネ様にクソッタレ呼ばわりしつつ、いきなり殴りかかるギド。
今しがた、イオーネ様はサメの魔獣を退治したばかりですしね。ギドは暴漢扱いで警官によって捕らえられる。
アシャフから「殴るな」「喋るな」「突っ込むな」と指示されていたのに……。
イオーネ愛の強い街の人から石やらビンやらを投げつけられた2人はいったん撤退。
この街の歴史に疑いを感じたアシャフとギドは、イオーネの住む城へと向かうが……。
どっちが真の悪人か……?
恐るべきイオーネの企みに戦慄必至!
魔女の呪いを解く方法は?
イオーネ様の身の毛もよだつ復讐劇&400年に渡る苦難の歴史については手にとって読んで欲しいので割愛しますが、この展開だけで「魔女と野獣」を買ってよかったと思いましたよ。
「魔女と野獣」のメインテーマは魔女の呪いを解くこと……。
魔女に呪われる=死ぬまで解けない永遠の呪縛
これを解くには「白馬の王子様の愛の口づけ」か「憎き魔女の気まぐれ次第」というアバウトな方法しかない。
ただいまやさぐれ中のギドさんは相思相愛の人間をのんきに待つ余裕はない。よって、呪いをかけた張本人を探すしかないのだ。
魔女に呪いをかけられたということはわかっているのですが、くだんの魔女の特徴が不明なので、ギドさんは片っ端から魔女の情報を集め出向くというチマチマしたスタイルの戦法しかとれません。
その情報欲しさにギドはアシャフとともに「魔響教団」なる組織に所属しています。
「魔響教団」は魔術の魔術による魔術の為の魔術組織。(これ噛まずに言えた人すごいな…)
2人は魔女を教団に連れて帰るという任務を担当中。
教団って聞くだけで、なんだかエクソシストっぽくて、ほぴっとん好みだ。
「D.Gray-man」や「トリニティ・ブラッド」が大好きだから。
魔女絡みのダークファンタジー漫画と言えば、「トリニティ・ブラッド」の九条キヨ先生による「ZONE-00」が面白い♪
「ZONE-00」が好きな方は「魔女と野獣」も好みのハズ……。
「魔女と野獣」はヤンマガで連載されていますが、女性も大いに楽しめる漫画だと思います。
まとめ
一時的に魔女の呪いを解く方法がありまして、なんとも百合萌えなシーンとなっております♪
ギドのどこが野獣??と思っていたのですが、謎が解けましたよ。
魔女にとって唯一最大の天敵=ギドの真の姿
魔女・イオーネvsギドの戦いは凄まじいの一言!スケールのでかい魔術vs肉弾戦の戦いに痺れる。
佐竹幸典先生の絵が世界観にピッタリで、ぜひとも堪能して欲しい漫画だ。
ピカレスク・ファンタジーと銘打っていますから、今後どしどしゴロツキが暴れまわる漫画になって欲しいと超絶期待!