「不機嫌なモノノケ庵」は、ワザワ キリ先生による妖怪漫画。
妖怪に取り憑かれてしまった高校生と不機嫌すぎる「物怪庵の主」が現世に迷い込んだ妖怪を隠世へ導く話。
学園生活を送りながら妖怪退治(救済)をするという、わりかし妖怪漫画では王道的なストーリー。
妖怪好きのほぴっとんとしては「あたり」の漫画だ!
あらすじ
高校に入学した1週間前までは、妖怪なんて架空の存在だと思っていた芦屋花繪(15歳)。
得体の知れないモジャモジャに取り憑かれ、ちどりあし状態で最悪の体調。まさに祟られ死に寸前。
そんなワケで、入学式以来7日連続で保健室のお世話になる始末……。
そう、あの時こんなモジャモジャなんて無視すればよかった。
良かれと思った善行が祟りとなって返ってくるとは……。
芦屋の何らかの養分を吸って大きく成長し始めたモジャモジャ。
そんな中、芦屋はポスターの下に貼ってある妖怪祓いの求人広告を発見。
怪しさMAXだが、このモジャモジャのまとわりつきから解放されるなら0.1%の可能性にだって全力で縋ってやる。
思い切って電話をかけると、手ぶらで今すぐ面接とのこと。
芦屋が保健室から出て面接の場所に向かおうとすると、なんと保健室と奇妙な茶室がつながっていた……。
そこで、芦屋は物怪庵の主(もののけあんのあるじ)安倍晴齋(あべの はるいつき)と出会うが……。
不機嫌なモノノケ庵の感想
ストーリー展開
和服に金髪といういでたちの物怪庵の主・安倍晴齋はご丁寧に茶を点ててくれたが、慇懃無礼な態度で求人ではなくお祓いが目的だと知るとつれない態度。予約の順番通りに10日待てと言われてしまう。
しかし、芦屋と名乗ると気が変わってお祓いしてくれることに……。
茶室を抜けると今度は屋上にワープ。
そして、モジャモジャが巨大化して襲ってくる!
一刻も早く祓って欲しいのに、ボール遊びせよとのシュールな司令。
どうやら、妖怪になってしまって誰からも見向きされなかったモジャモジャは孤独に耐えかね、蹴られても無視されるよりはマシだと芦屋にしがみ憑いていたのだ。
人間のためではなく妖怪のために祓うことを信条としている安倍。
本来、モジャモジャがいるべき世界「隠世」に帰すために祓う。
物怪庵の主・安倍は隠世の扉を開いて、モジャモジャを隠世に送り一件落着!
すると、芦屋は安倍からお祓い代として隠世の通貨・100万怨を請求されてしまう。
何よ?100万怨って??通常のアルバイトでは貯まらない。
こうして、明日から芦屋は安倍の妖怪祓いの手伝いをするハメになるのだが……。
癒し系・妖怪漫画ですぞ!
妖怪と借金にまみれた高校生活を送ることになった芦屋。なんと安倍はクラスメイトだった!
着物姿の風格か?それとも態度の悪さか?
てっきり年上だと思いこんでいただけに、芦屋も驚いていましたがほぴっとんも衝撃でしたよ……。
「不機嫌なモノノケ庵」の世界では、普通の人に妖怪は見えません。
悪さをしているように見えて、実は切ない事情があるという……。
「結界師」のような妖怪退治系の漫画かと思っていましたが、癒し系でしたね。ほっこりさせられました。
芦屋と安倍のコンビには笑わされますし、次々と依頼が舞い込むのでテンポが良いです。
また、何より絵がカワイイ♪
「妖怪漫画の醍醐味はビジュアルである」と勝手に思っているほぴっとん。
さらに、「不機嫌なモノノケ庵」の妖怪はオリジナル!
ぬらりひょんや雪女など、ベースにメジャーな妖怪を持ってこずに独自の妖怪を創造しています。
次はどんな妖怪と出会えるのか?非常に楽しみ♪
ストーリーにも絵にも癒される漫画だ!
まとめ
カワイイ妖怪が出てくる漫画といえば、「夏目友人帳」でしょう!
モジャはニャンコ先生に匹敵するほどキュートです。
「結界師」や「妖怪のお医者さん」に出てくる妖怪も良い♪
学園妖怪モノが好きで、優しい話にギャグが合わさった漫画が読みたいときは「不機嫌なモノノケ庵」で決まり!