「テラフォーマーズ」は、作・貴家悠先生、画・橘賢一先生によるSFバトル漫画。
アニメになったり、実写映画になったり、好みが分かれそうな漫画なのに大人気！
「テラフォーマーズ」の紹介ではなく「例のあの方」への感想文になってしまったが、ほぴっとんなりに頑張って書きました！
あらすじ
西暦２５９９年、火星の地球化計画（＝テラフォーミング）が進行し、その地表は一面の緑に覆われた。
有人宇宙船「バグズ２号」は、とある任務のため選ばれし１５人の男女を乗せて火星へと向かっていた。
その地で彼らを待つ想定外の進化を遂げた生物の正体とは……？
全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。
テラフォーマーズの魅力
テラフォーマーとは？
恐るべき輩と目が合ってしまった……。じょうじ。じょうじ。
何も存在しないはずの火星で「バグズ２号」の乗組員たちが目にしたものは、なんと「例のあの方」だった……。
「ゴキ公」「黒い彗星」「台所の悪魔」「暗黒天使」など様々な異名を持つ害虫のKING・ゴキブリ！
苔で一面の緑となった美しい星に跋扈する異形！
その発端は５００年前、祖先たちによるテラフォーミング計画の一環で火星にゴキ公を投入。
そしたら、地球で３億年もの間その姿を変えなかったゴキブリがパイパー進化。猛烈な戦闘能力を持ち、さらに俊敏さや頑丈な甲皮を失わずに巨大化。
「この野郎！なんてことをしてくれた！」
前振りの段階で、超デカいゴキ様とご対面か？勘弁してくださいよ……。読むの耐えられるかな？とほぴっとん不安に襲われていまして、そしたら、なんかギガントピテクス（無毛）来た〜！！
何ですか？この輩は……？おぞましい……。
ゴキブリたちは人型に進化したものの、モロにゴキ公のチャバネのテカリ具合は保持。
トーンワークの気色の悪さに一瞬たじろぐほぴっとん。
超巨大化したゴキ公と戦う話かと思いきや、奴らとんでもない進化を遂げていやがった。
しかも、めっちゃマッチョですやん！
６パックどころじゃないし、腹筋割れすぎですから……。
ゴキ公と目があうたびに背筋が凍る。ちょっとしたホラーな漫画だ。
ストーリー展開
いかん、いかん。あらすじそっちのけでゴキ公についてしか語っていない……。
「バグズ２号」のメンバーたちは、このゴキ公を駆除するために火星まで来たというワケでして、人口爆発によってパンク寸前の地球を脱出しなければ人類に未来はない。
そのため、早急に火星を人間の住める場所にしなければならないが、立ちふさがるのは目を合わせることも至難な輩たち……。
「テラフォーマーズ」は展開が急ピッチで進むため、 いきなりの殺戮開始！
しょっぱちに殺られるのが、なんとヒロインの秋田奈々緒という衝撃。
最近、こういう漫画が多いけれども、噛ませにもほどがある……。
乗組員たちは、火星の厳しい環境下で任務遂行を可能とするために成功率３０％の「バグズ手術」を受けており、昆虫の能力が使える。
「バグズ手術」によって「テラフォーマー」に立ち向かう戦闘力を有してはいるが、数で勝るゴキ公に駆除されるメンバーたち……。
主人公の小町小吉（やっとでてきた）は無事に火星を脱出することができるのか？
２巻からは、２０年後の世界にワープします！
ここが面白いポイント！
ほぴっとんは、進化したゴキ公が圧倒的なパワーで首チョンパするシーン目当てで読んでいるのですが、地味に昆虫の生態などの勉強にもなります。
そのせいなのか、登場人物の名前が一切頭に入ってこない……。
覚えてもすぐに死ぬし、まぁいいか……。
序盤は、ゴキ公による逆駆除の憂き目にあう人間のバトルがメインだったのですが、だんだん陰謀めいてきて各国の地球におけるパワーバランスが前面に出てきて面白い展開になってきます。
今後はvsゴキ公というよりは、もはやどの昆虫が最強か決めようぜバトル！になります。
変な漫画なのですよ。「テラフォーマーズ」は……。
グロもエロもバトルの設定もハンパ。いまいち、ほぴっとん的にはしっくりこない。
唯一ゴキ公の醜悪な気色悪さのみ頭にこびりつく漫画なのですが、ほぴっとんは図鑑が好きでねぇ……。
動物の生態とか大好物なのです。
昆虫にあまり興味がなかったのですが、「テラフォーマーズ」を読んでやたらと気になりだして、どの昆虫が史上最強なのか？もう見届けようと思いましてね……。
昆虫への興味がそそられる漫画ですよ。
また、政治的な陰謀とか駆け引きとかが好きな方はハマると思います。
まとめ
じわじわ忍び寄る「テラフォーマーズ」の脅威……。
人間を昆虫化する「バグズ手術」の成功率が低く、社会的底辺の人間が博打で受けているため彼らの生い立ちがケッコー悲惨で、感情移入したら必ず死ぬ。
なんだか「犯人はお前だ！」じゃないですけど、ミステリー漫画チックな展開が楽しめる漫画でもある。
ともあれ、何巻まで読んでもゴキ公のチャバネのテカリ具合だけは慣れない……。