※2017/12/17
「殺戮モルフ」の2巻が発売中止になることが決定。
ファンとしては残念ですが、英断でしょう……。
どうやら、グロシーン解禁版の出版のために現在奔走されている模様。
外園昌也先生への熱い気持ちがたかぶりすぎて長文になったので、詳細はまとめに追記しています。
※2017/12/13 緊急追記!
「殺戮モルフ」2巻の一部グロシーンが黒塗りのまま発売されることになると、原作者の外薗昌也先生が公式Twitterで発信されたことがニュースになっています。
外園先生には事前に相談がなかったそうですので、お怒りはごもっともだと思います。
スプラッタホラー漫画ですよ。鮮血描写などはあって当然でしょう。
あらかじめ黒塗りにされるとわかっていたら、小池ノクト先生だって気合い入れて描く必要ない。
「殺戮モルフ」は、確かに血しぶき過多な漫画ですが、ストーリー展開が面白いのにね。
本当に愚断ですぞ!(怒)
12月21日の発売日を心待ちにしていただけに、ファンとしてはがっかり……。
これは、一種の発禁認定といっても過言ではありません。
今後、出版自体が差し止めになる可能性もあるかも……。
絶対に紙媒体で所蔵しておくべき漫画だ!
以下より、「殺戮モルフ」のあらすじと感想をどうぞ♪
「殺戮モルフ」は原作・外園昌也先生、作画・小池ノクト先生によるサスペンスタッチなスプラッタホラー漫画。
鮮血の量がハンパない……。
ストーリーは骨太だし、絵もキレイだし、スプラッタ系が好きな方にもってこいの漫画だ!
あらすじ
白昼の繁華街に突如現れた通り魔。両手に鉈を持ったマスク男によって一方的に殺戮される通りすがりの人々……。
偶然その場にいた、いたって普通の女子高生・村崎まどかが呆然とする中、男は警察官によって取り押さえられる。
しかし、その後収監されているはずの男がまどかの前に現れて……。
殺戮モルフの魅力
ストーリー展開
我々を度々脅かす危険な殺人者=シリアルキラーは、あなたのすぐ側にいる……。
池袋でショッピングを楽しんでいた村崎まどかはふと自分の背後にいる異様な男と目があう。
厚手の布をアバウトにツギハギした目出し帽風のマスクから覗く瞳がモロに妖怪チックな三白眼で、もうすでにホラーな展開。
男はタタタッと走った先にいるカップルの男性の頭に大鉈をヒットさせる。
その後も、通行人をメッタ刺し……。
繁華街に血の雨が降る凶行に立ち尽くすも、なぜかスルーされるまどか。
しかし、男は意外とあっけなく警察によって確保。
気絶したまどかを抱きとめた警察官・本田。
それを凝視する男……。
一件落着かと思いきや、その後まどかの前に警察に捕まったはずのマスク男が現れる。
走って逃げるも、振り向いた先に男はいない……。
幻でも見たのか?
しかし、男の視線を感じるたびにリアルな幻覚を見るハメになったまどかはPTSD(心的外傷後ストレス障害) なのではないかと自分を納得させますが、ある日ベッドにマスク男の踏み跡が残っていて……。
恐怖!恐怖!
コイツ何者よ??
コイツやばいヤツじゃん…
コイツガチでやばいヤツじゃん……。
完全黙秘を貫いているし、名前も年齢も不明なマスク男。
しかも、自傷行為により顔面ズタズタで顔認証もできやしない……。
容赦ない殺戮行為にも関わらず、殺意がなさそうだし。
「バイロケーション=同一の人間が同時に複数の場所で目撃される現象」なる超常現象をも引き起こすし。
まどかと警察官・本田が奮闘しても、絶対コイツにホラーな目にあわされる予感しかしない。
1巻でスプラッタのテンションがMAX状態。
まあ、外園昌也先生と小池ノクト先生が組んだらこうなるわな……。
外園昌也×小池ノクトの衝撃!
いやはや、「殺戮モルフ」は先の展開が気になって仕方がない漫画だ!
「鬼畜島」で知られる外園昌也先生ですが、ほぴっとんは「赤い妹」以降ドキドキして手にとるのよ……。
読まず嫌い いたしません!
どんなポカンな漫画でも最後まで必ず読み切るほぴっとんに、完読させずに手放させた唯一の漫画が「赤い妹」。(ホラーすぎて…)
そんな外園先生と小池ノクト先生が組むなんて、ナイス!引き合わせた方!
小池ノクト先生も気合入っていますね。
窓ガラスに飛び散る鮮血の描写すごすぎ!
「ああ、もうこれ続き絶対買うわ」って思いましたもん……。
尋常ならざる異常性を持ったシリアルキラーを外園昌也先生×小池ノクト先生がどう表現するかが見もの!!
まとめ
「殺戮モルフ」はスプラッタ描写が激しすぎてグロ度は高めの漫画だが、かなりサスペンス色が強いので謎を追うのが好きな方にはもってこいの漫画だ!
巷にあふれるグロ推しの漫画と違ってキテレツ(ポカン)な設定がないところも、高評価。
追記
※2017/12/17 追記
誠に遺憾ながら、「殺戮モルフ」の発売延期が決定しました。
しかし、好転と言える判断なので、応援します。
有害図書認定によって出版自体が取りやめになると、ファンの手に「殺戮モルフ」が届かなくなる。
このことを憂えた出版社側が、外園昌也先生に許可なく黒塗りで印刷してしまったとのこと……。
鬼オコ上等な仕打ちにも関わらず、行き違いがあったと外園先生は超大人な対応。
出版社側に問題があるとほぴっとんは感じるが、「殺戮モルフ」黒塗り問題の一番の焦点は、今後の出版業界がグロをどう扱うかという点だ。
外園昌也先生や小池ノクト先生の作品を愛するファンに、規制をかいくぐった漫画を届けるのか?
それとも、人殺しをグロ漫画のせいにする輩に忖度した漫画を描かせるのか?
ほぴっとんは、R指定をつけてでも自由な表現を望む!
だって、「きゃー」って悲鳴以外全部黒塗りにされているシーンなんて、読みたいに決まっている。
ただ、「殺戮モルフ」は常軌を逸した殺人者が日常に潜む恐怖をスプラッタにのせて描いているということを忘れないでほしい。
それを表現するためには、黒塗り級の鮮血が必要なのだ。
「殺戮モルフ」は「有害都市」になるかも……。
あなたも「有害都市」を読んで、「殺戮モルフ」黒塗り問題と表現の自由について考えてみてほしい。