「症年症女(しょうねんしょうじょ)」は「めだかボックス」のタッグ、原作・ 西尾維新先生、漫画・暁月あきら先生による漫画。全3巻。
すいません……。
全く意味がわかりませんでした……。
ほぴっとんの読解力がお粗末だからでしょう。
しかし、西尾維新先生の原作だけあって、恐るべき斬新さを持った漫画なので、あらすじをご紹介いたします。
Contents
あらすじ
これは少年が少女を殺すまでの物語。
無個性に塗り潰された世の中に嫌気が差していた少年は、ある日大量の黒い血を吐き、「十二歳で必ず死ぬ」という奇病に罹る。
唯一無二の個性を手にした少年の前に、同じ病気でしかも自分より先に死ぬ「少女」が現れて……。
ストーリー展開
奴隷さながら画一的な行動を余儀なくされる学校という場所を嫌悪していた「少年くん」。
彼の目に映るのは、マジックで塗りたくられた世界。
ヒエラルキーの底辺を彷徨う「少年くん」は、無個性な集団を小馬鹿にしつつ自分の個性のなさにも嫌気が差していた。
ある日、尋常ではない量の黒い吐血をした「少年くん」は病院に搬送。
そこで、医師から人の顔や名前など、他人のパーソナルな部分が塗り潰されて見える原因不明の不治の新病に罹患していると聞かされる。
そして、この病は「十二歳で必ず死ぬ」という……。
「悲劇の主人公」という絶対的な個性を手にした「少年くん」は大喜び!
そんな中、「少年くん」の前に顔が見え、会話が成り立つ少女が現れる。
そう、この「少女ちゃん」は「少年くん」と同じ病に罹患しているのだ!
病名に自分の名前を残すためには「少女ちゃん」にこの新病で死なれては困る……。
個性的な「少女ちゃん」が病気で死ぬ前に殺す!
「少女ちゃん」を追って同じ病院に転院し、殺害のチャンスを伺う「少年くん」。
そして、院内では奇病にまつわる陰謀がひしめいているが……。
症年症女の感想
没個性からの脱却を目論む「少年くん」がちょっとよくわからん理由で「少女ちゃん」を殺そうと奔走する話なのですが……。
そもそも「少年くん」は超個性的じゃないか??
「モルモット」生活を軟禁生活上等!と満喫できるなんて、素晴らしい!
引きこもる才能がないと引きこもりなんてできないですよ。
見下されることへの圧倒的な優越感を感じるあたり、M奴隷としてのポテンシャルが高いし……。
「少年くん」が思い違いをしている点が笑える。
「優秀であること=個性」ではない。
「少年くん」はただ、「アイデンティティの確立」ができていないだけ……。
しかし、皆が通る道ですよ。思春期なんてこじらせるもんだから。
次第に自己認識が明確になって、自分とは何者か?自己肯定できる。
「流行を追うこと=没個性」ではないし、「個性を捨てる=大人」になる訳ではないとほぴっとんは思います。
昨今は「アイデンティティの確立」ができていない大人が増えているようにも感じるし、個性がないと思い悩む人もいるみたいですね。
「症年症女」は無個性だと思い込む「少年くん」が殺意をこじらせてしまったため(目のクマがヤバイことに…)、ストーリーが複雑化してしまった……。
ほぴっとんも若かりし頃は死体写真を愛好する等、自分が異常者なのではないか?鮮血を愛するあまり猟奇殺人を犯すのではないか?と思い悩んだこともありますが、「死の観念」が哲学的に好きだと気づいた今となっては、笑える話。
そんなモヤモヤした年頃に「症年症女」と出会ったならスマッシュヒットしたでしょうね……。
「どういう理由なら殺してもオッケー?」
道徳の授業を模しての問答が繰り広げられましたが、「症年症女」はほぴっとんが満足する答えをくれなかった。
全く意味が理解できず、許容することが不可能。
よって、「症年症女」は(ほぴっとん的には)評価が低め……。★
ただ、今現在こじらせている最中の方には、刺さる漫画だと思います!
まとめ
「症年症女」は読み手を選びますが、設定や世界観は卓越しているし「少年くん」が見ている世界を表現しているので個性を示す顔やセリフが全て塗り潰されていて、試みとしては非常に面白い……。
革新的な漫画であることは間違いがないです!