「魍魎戦記MADARA 壱」は従兄弟が読んでいるのを見て興味を持ち「ときめきトゥナイト」は姉の真似をして読み始めたのがきっかけです。
兄や姉がいると漫画デビューが早くなる利点がありますね。
「ときめきトゥナイト」はほぴっとんが生まれて初めて読んだ漫画であります。
あらすじ
吸血鬼と狼女のハーフである江藤蘭世は、転校先で偶然隣の席に座っていた真壁俊にひと目惚れしてしまう。
魔界人である蘭世が人間に恋をするなんてご法度。蘭世は変身能力を使って恋を成就させようとするが、恋敵である神谷曜子や蘭世にひと目惚れした魔界のアロン王子が現れて大パニック。
そんな中、実は真壁くんが人間界に追放された魔界のもうひとりの王子であることが発覚し……。
読みどころ
噛み付いた人間(物や動物)に変身できるという、使い勝手が良いのか悪いのか判断しにくい能力に覚醒した蘭世は、生来ドジっ子であるためハラハラさせられっぱなしのほぴっとん。
不思議な呪文を駆使して立ち回るのだが、この先人間界だけでなく魔界や冥界をも巻き込んだ破滅的な運命が待ち受けているにも関わらず、一番多く使われたのが曜子を犬にする呪文(レナニ ヌイ)で、微笑ましく感じる……。
やはり神谷曜子が最強の脇役だからだろうか?
世界観のスケールが大きくなるにつれて、コメディタッチなLoveからやがてシリアスに変化するLoveにハートが熱くなります。
猪突猛進型の愛が世界を救う良い例です。「ときめきトゥナイト」を読んで嫌な気持ちになる人はいないでしょう。
胸キュンポイント
80年代を代表する少女漫画の傑作「ときめきトゥナイト」は胸キュンポイントが多いことでも知られています。
一匹狼のアウトローでボクサー。クールな真壁くんは現実世界に存在していてもモテるでしょう……。キザな真壁くんだからこそ破壊力倍増!
・元祖 壁ドン
・ポケット手つなぎ
・後ろからギュッ
これらは有名すぎて語る必要がありませんな。
急に目の前から消えたり突き放されたり、振り回されて傷つけられてばかりの蘭世にたま〜に優しくするもんだから、真壁くんを嫌いになれないのです。
その後の展開
「ときめきトゥナイト」は主人公を変えて3部構成からなる作品です。
第2部
第2部は蘭世の弟である江藤鈴世と市橋なるみちゃんの恋物語。蘭世と真壁くんの結婚式でブーケをキャッチしたなるみは花びらを紅茶に入れて飲んでしまう。魔界の花を口にしたため超能力が芽生えてしまったなるみと幼馴染の鈴世、人気アイドル・安西二葉たちが三角関係こじらせる中、妖精界の争いにまで巻き込まれてしまう……。
第3部
第3部は蘭世と真壁くんの子供、愛良が主人公。魔界で1000年に1度しか咲かない予言花が吉兆を示し、ちょうどその日に生まれた愛良は七色に光る石を手に握り締めていた。ある日、市橋なるみが心臓病を再発させてしまい、愛良は鈴世とともになるみを助けようと奮闘するが……。
ときめきミッドナイト
もしも真壁くんと双子のアロンの立場が逆だったら?「ときめきトゥナイト」のリメイク作品。
蘭世が普通の人間の女の子で亜論が彼氏。そこに転校生のシュンが現れるという逆転の設定。
池野恋先生の遊び心が詰まっています。
まとめ
「ときめきトゥナイト」はほぴっとんが初めてお小遣いで買った漫画だけに思い入れが強い作品です。あの頃はお兄ちゃんだった真壁くんが今や、可愛くて仕方がないですからね……。
歳をとりましたわ……。
14年ぶりとなる新刊「真壁俊の事情」がでた時は興奮しましたね。蘭世の父・望里と母・椎羅との出会いを描いた「江藤望里の駆け落ち」もソッコー読みました。往年のファンにはたまらない胸キュン漫画。
もしほぴっとんが「ときめきトゥナイト」にハマらなかったら、おそらく漫画馬鹿にはなっていないでしょう。