銀牙 流れ星銀|犬が徒党を組んで熊を倒す漫画に泣かされる…!?

冗談半分で手を出したのに、こんなに涙するとは思ってもみなかった「銀牙 流れ星銀」。犬たちの熱い友情と激しいバトルに感動の嵐!全18巻。文庫版 全10巻。

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あらすじ

スキー場でロッジを営む大輔の家で、一匹の虎毛の子犬が誕生した。その名は銀!

殺人熊赤カブトへの復讐心に燃える猟師五兵衛の下、銀は己の熊犬としての過酷な運命に気付く事なく、厳しい訓練に耐えていた。

高橋よしひろ 集英社文庫 銀牙―流れ星銀 より引用

銀牙の魅力

犬が熊を倒す!ただそれだけのテーマの中に犬たちの犬生(じんせい)が詰まった漫画!とにかく友情に熱く、それゆえ仲間の屍を越えて巨熊に挑む銀たちの戦いが胸に刺さる……。血涙上等!泣ける壮大なドラマ。

熊犬・銀 誕生!

近所で飼っていた秋田犬が哀れだったんですよね、ほぴっとん

だって、四国で秋田犬なんて飼ったらライオン丸って呼ばれるに決まっているじゃないですか。あのモフモフの毛量で四国の夏は越せませんよ。だから、頭部を残して毛を刈られるという悲劇。

秋田犬といえば「わさお」のような白くて長毛なイメージですが、銀は虎毛として生まれます。

大輔の村では、秋田犬の虎毛は熊犬に最も適しているという猟師仲間のいい伝えがあるので、銀は待望されたワンちゃんだったんです。

そんな中、大輔の家のロッジに宿泊していた客が熊に襲われる……。

五兵衛(竹田のじっ様)とともに銀の父、熊犬のリキ巨熊・赤カブトを追うが戦いの最中谷底へ転落し、消息を絶ってしまう。

赤カブトへの復讐を誓った五兵衛は、生まれたばかりの銀に過酷な訓練を強いるのだった。

これ今や動物愛護の観点から100%アウトと思われる厳しいトレーニングなのですが、銀は耐え抜き熊犬の資質を開花させていきます。

そして、盟友となるシェパード・ジョンと飼い主である秀俊先生との出会い。

(雪が積もっているのにオープンカーで登場するとか、秀俊先生の体感温度は狂っている)

その夜、大輔のもとに熊に襲われた人が逃げ込んでくる。五兵衛は銀と秀俊先生はジョンと熊撃ちに向かい、熊は秀俊先生によって倒されたが、コイツは標的の赤カブトではなく赤カブトの子供であった。

五兵衛の恐れていた通り、赤カブトは奥羽山中に牙城を築こうとしている。

この赤カブトが曲者で、五兵衛の村田銃で隻眼になり弾が脳の奥深くまで達したため、冬眠しなくなり凶暴性が増し、体格も異常に発達していてヒグマを凌ぐ獰猛さで奥羽を恐怖に陥れている。

そんな中、赤カブトを倒すため特訓する銀と大輔の前に、熊と戦う犬の群れが現れる。

彼らの目的は本物の男(=漢)を探すことだという。

そして、銀は彼らのボスが死んだはずの父・リキであることを知り、犬だけで赤カブトを殺るために日本全国から真の漢を探し集める旅にでる‼︎

まだ母恋しい子どもである銀が、過酷な旅で成長し奥羽軍に欠かせない存在となっていくところに燃える漫画だ!

激熱すぎる漢たち

銀牙の素晴らしいポイントは「もう誰と結婚したらいいのよ?」と思わされるぐらい登場する犬たちが漢(男)気に溢れていて、かっこいいところです。犬なのにね……。

ここでほぴっとんが人間だったら「嫁にもらってくれ!」と願う漢たちをランキング形式でご紹介!

① ジョン

やはりジョンでしょう。ジャーマン・シェパードのジョンは銀のライバルにして盟友

見た目が一番良い。高飛車で喧嘩っ早いのに意外と頭もキレるところが最高。ほぴっとんの目には若い頃のジュード・ロウが軍服を着た姿に見えていますから!(イケメンの犬を描くとか高橋よしひろ先生はすごいよ!)

秀俊先生とともに世界中で猛獣狩りをしてきた経験からなのか?それともただ秀俊先生がしつけに失敗しただけなのかは謎だが、ジョンは口が悪く当初は傲慢さが目立っていました。そんな勝気で自信に満ち溢れるジョンが唯一膝を屈したのがリキ様……。

② リキ様

最強の熊犬・リキ様。奥羽軍の初代総大将として「犬族だけで熊を倒そうぜ!」と無謀なことを思いついて実践しちゃった猛者。しかし、ベンたちが仲間を連れて戻るまでたった1匹で奥羽を守るという後世まで語り継がれる伝説の主である一方、熊公の首を吹っ飛ばすなどあまりにも常軌を逸した強さを誇るため「独りで殺れたんじゃね⁉︎」と矛盾を生む要因となってしまった……。

また、飼い主・五兵衛に対する絶対的な忠誠心に犬好きなら悶える。

③ 赤目

紀州犬の赤目は伊賀忍犬の総帥という「犬にも忍者っているんだね」と万人から至極真っ当な疑問を抱かれつつも、しっかり奥羽軍の参謀として地位を高めていくバランスのとれたオールマイティ戦士だ。

頭脳はもちろんのこと忍術を生かして木に登り、さらにそこから攻撃するなど奇抜な戦法をとる。戦わせても強い上に走力もあり偵察もこなすという、まさに奥羽軍にとって代わりのきかない存在だ!

④ ベン

グレートデンである「闘将・ベン」は穏和な性格の中に闘志を漲らせる漢の中の漢!

巨大な体格を生かしてパワー勝負にでるかと思いきや、持久力が一番の持ち味。噛ませるだけ噛ませて敵がヘトヘトになったところを一気に殺る!

ぞれぞれの地域でトップを張っていた荒くれの漢たちをしっかりまとめ上げる統率力も申し分ない。

ベンの漢気に惚れて仲間が集まることも多く、影の主役だ!

⑤ 銀

秋田犬の虎毛である銀はまだまだ子ども……。銀はバファ◯ンどころの騒ぎじゃないほど優しさの塊でできている漢。父譲りの正義感と使命感でもって幼いながらも芯の強さを見せ、熊犬ゆえの成長の速さで奥羽軍の猛者たちからも一目置かれるようになる。「絶・天狼抜刀牙」という必殺技があるが、もはや犬の動きではない。人知を超えた異様な動きから発せられる熊犬の牙の切れ味の鋭さを見よ!

その他、霞岳の閻魔大王・モスをはじめ甲斐の魔犬三兄弟スミスなど個性的なメンツがそろっている銀牙。

しかし、ベン以外は結婚したら苦労しそうだな……。

リキ様には絶対に泣かされるだろう。嫁より使命を優先するもんな。

銀牙の感想

ほぴっとん、最初は普通に大輔が主人公だと思っていたから、急に銀がしゃべりだしてびっくりしましたよ。

全国から名うての猛者どもが牙城に集結するシーンですでに泣いてる、ほぴっとん。まだ赤カブトと戦ってもいないのに……。

「ボスの前でひと呼吸も乱してはならん」と、ジョン以下600。そして漢となった銀は北から1200の大群を引き連れてくるのです。

記憶喪失にも関わらず使命感とカリスマ性を保持するリキ様が満月を背に降臨する姿、そして戦士たちを死地に送り出さなければならない激情の涙‼︎

熱い友情と強い結束力で巨獣赤カブトに挑む銀たち……。

しかもそれが親子三代続く因縁なのかと思うと胸が熱くなる!

まとめ

「銀牙」唯一の難点は、赤カブトの後の敵が変な魔術使う狼なのですよ。

八犬士の伝説がどうやらとか、すいません記憶に残っていなくて……。

最終章「涙の再開」を描をいてくれて本当にありがとうございます。高橋先生!

ほぴっとん痛恨のミス……。なぜギャグ漫画認定していたのか⁉︎

絵で毛嫌いせずに読んでみて!本当にハマる漫画!