彼岸島|吸血鬼サバイバルホラーなのに爆笑必至の漫画!あらすじと感想

「彼岸島」松本光司先生による吸血鬼に支配された孤島・彼岸島を舞台としたサバイバルホラー漫画

超人気作ですのであえてご紹介する必要も感じない漫画なのですが、本当に大好きな漫画なので超個人的な感想などを語りたいと思います。

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あらすじ

小さな商店街で八百屋を営む宮本青果店の息子・宮本明は、高校の卒業を間近に控え、友人たちと別れを惜しむように楽しく平穏な日常を過ごしていた。

しかしある晩、家の前で倒れていた女・青山冷を介抱したことで始まる恐怖。

数年前に彼岸島で行方不明になった兄・宮本篤の運転免許証を持つ冷から島に来るように誘われた明は、兄を探すために友人たちと彼岸島へ向かうが、そこは吸血鬼に支配された絶海の孤島だった……。

ストーリー展開

彼岸島にたどり着いた一行だが、そもそも免許証は「人間狩り」のアイテムだったのだ!

吸血鬼だらけの村ですからね。しかも孤島なので往来が少ない。しかし、人間の血液が必要なので免許証を囮に脱出不可能な島に人間をおびき寄せ、食料として人間牧場で飼育するという策略。

卒業旅行のつもりでのん気に島を訪れた仲間たちは、彼岸島に着くや否や吸血行為の餌食となり捕らえられ恐怖の吸血椅子に座らされるハメに……。

なんとか吸血鬼村から脱出した明たちは、目的であった兄・篤と偶然にも再会し、島からも脱出を試みるが邪鬼と呼ばれる巨大なバケモノに邪魔をされ不可能と知るのだ。

明たちはレジスタンスに身を投じ、吸血鬼たちと凄惨な戦いを繰り広げることとなるのだが……。

妄想小僧・宮本明。一応リーダーのケンちゃん。意外と戦闘力の高い弓使い・ユキ。文房具マジシャン・西山。ウンがついてる脱糞王・加藤。ひ弱・ぽん。そして兄・は島から脱出して本土に戻ることができるのか?

なぜ吸血鬼の島なのか?

一年中彼岸花が咲き乱れる彼岸島。

そもそもなぜ彼岸島は吸血鬼に支配された島なのか?

それは、彼岸島に住むと伝えられる不老不死の人間から最強の兵士を創り上げようと、大日本帝国陸軍第501部隊が島に攻め入ったことに端を発する。

いつの世もよからんことを考える輩はいるものだ……。

もとより彼岸島にはある一族のみに遺伝する奇妙な風土病が存在していて、一族は人間の血液を飲み続ける限り不老不死となる。

吸血鬼一族は吸血行為以外はそれほど一般人とかけ離れた存在ではなかったのに、お国のためにと一族に人体実験を施した結果、驚異の身体能力を持ち血液感染で吸血鬼を増殖させる最強の吸血鬼が誕生してしまったのだ。

その輩を「手に負えんよ」と社に封印するも篤によって再びシャバにでた始祖・雅は彼岸島を吸血鬼で増やし、人類をも支配しようと企むのだ。

その後の展開

彼岸島

血の惨劇の元凶である雅を殺るために、かろうじて生き残った人間たちはキテレツな面をつけた大男をリーダーとしてレジスタンスを結成し吸血鬼と血みどろの戦いを繰り広げる。

33巻完結後、彼岸島 最後の47日間へと続く。

彼岸島 最後の47日間

雅の恐ろしい計画「吸血鬼ウイルスを保持した蚊を本土にばらまき、人間を全て吸血鬼に変える」ことを知った明は、阻止しようとする。

その計画が実行されるタイムリミットはたったの47日間。それまでに島内に3ヶ所ある蚊の育成所を破壊し雅を殺さなければならないが、立ちはだかるは雅の側近・斧神

人類の存亡をかけた壮絶な戦いが始まった……。

16巻完結後、彼岸島 48日後…へと続く。

彼岸島 48日後…

人間たちは吸血鬼軍に敗れ去り本土にウイルスがばらまかれ、日本は雅率いる吸血鬼が跋扈し国家が崩壊してしまった。

その6ヶ月後、生き残った人間たちは吸血鬼から隠れて生活をしているが、片っ端から吸血鬼を殺しまくるとんでもなく強い男「救世主」の噂を聞く……。

彼岸島 兄貴編

外伝として宮本明の兄・篤を主人公とした「彼岸島 兄貴編」もあります。

吸血鬼から恐れられ雅でさえ一目置く男。無双状態であった篤の過去編だ。篤と村田(斧神)の親友時代が描かれていてちょっと切ない……。

篤と冷が炭鉱にワクチンを取りに行く話とか、その後を知っているだけにうるっとくる。

また、松本光司先生の幻の処女作「彼女は笑う」も収録されています。

ほぴっとんの姉さんは「意味がわからん」と言っていましたが、個人的には良作だと思いますけど……。

突然バスジャック?に襲われ無差別に選ばれた学生とおぼしき男5人と美人1人を拉致して監禁する。食事以外は完全放置状態なのですが、彼女がずっと笑っているのですよ。こんなテロルな状況で……。

その笑顔の意味が判明した時、なんとも言えない感慨が湧き上がりましたよ。

松本光司先生の才能の一端を垣間見れる漫画です。

まとめ

まだまだ語りたい。個性的すぎる敵のキャラクター&神レベルのネーミングセンスについてはまた次回……。