ゴールデンゴールド+福助|福の神がもたらすものは幸運か?

「ゴールデンゴールド」は「刻刻」の堀尾省太先生によるサスペンス漫画。

2巻の表紙の薄気味悪い地蔵と目が合ってしまったので手に取ったら堀尾省太先生の作品。間違い無いと思って買って帰ったら、やっぱり間違いなかった!

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ゴールデンゴールド

とにかくジャンル分けが難しい漫画。ファンタジーのようでもあるしSFチックでもある。マネーゲームドラマよりのストーリーになるのだろうか?

ゴールデンゴールド あらすじ

福の神伝説が残る島・寧島で暮らす中学2年生の早坂琉花は海辺で見つけた奇妙な置物を拾って帰る。

それをある願いとともに適当な祠に祀ったら、赤ん坊のような異形の物体が彼女の前に現れた。こいつはフクノカミなのか……⁉︎

ストーリー展開

物語の舞台となる寧島は観光資源に乏しく過疎が進んだ小さな島。

とある理由で寧島に住む祖母の家に引っ越してきた主人公の早坂琉花は同級生のオタク男子・及川に片思い中。

そんなある日、琉花が海辺で奇妙な地蔵?のような置物を持ち帰ったことで、島に異変が起こり始めます。

琉花が家に帰ると福の神(フクノカミ)らしき物体が家族団欒しているし、ヤツに早坂商店の店番をさせるとお金が湧いてくる……。

フクノカミは、島で生まれた人間には普通の小さなおっさんにしか見えず、外の人間には面妖な物体に見えるという不思議な存在。

そして、お金によってそれまで穏やかに暮らしていた祖母の目の色が変わり始めるが……。

フクノカミがかわいい

寧島の日常にサラッと溶け込んでいるフクノカミは、今やほぴっとんの目にも馴染んできてかわいくて仕方がない。

冷静に見るとフクノカミはどう考えても気持ちが悪い造形なのですが、ペタペタ追いすがってくるシーンとかピエロの着ぐるみを着てタフタフ歩く姿とか、もはやキュン死にレベル

しかし、このフクノカミなる輩はいいヤツなのでしょうか?

幸運をもたらす神なのか?不幸をもたらす悪魔なのか?

冒頭で恐ろしい結末がすでに暗示されているだけに、どのような結末となるのか非常に楽しみです。

また、金銭的に潤い始めると人間の欲望が噴出しだすリアルさが良い。

失礼ですがシケた田舎の島で大金を稼ぐと結果どうなるか?薄々想像ができますが、謎の伏線がちらほら出てきていますね。

やはり鋼の錬金術師のように等価交換になるのでしょうか?

もしそうなるのであれば、琉花のささやかな願い事がどれだけの経済効果を生むかは未知数であるだけにホラーだ!

ちょっと想像の斜め上をいく設定であるのにリアリティがあるとか、さすがは堀尾省太先生!期待が高まりすぎる漫画。

福助

テイストは違いますが同じ福の神が出てくる伊藤静先生のデビュー作「福助」も面白い!

福助 あらすじ

箱をあけてくれたあなたにはひとつ“福”を差し上げましょう。

恋人に振られ、唯一の肉親であった祖母にも先立たれてしまった千晶は祖母の遺品を整理していたところ、小さな木箱を発見する。「福助」と書かれたその箱の中には小さな男の子が入っていた。不思議な力を持った男の子は千晶の願いを叶えると少しだけ成長していくのだが……。

福助 感想

胎児の状態で登場した「福助」ですが、あっという間にどんどん成長していきます。

そして、千晶以外の人間に福助は見えません。

ぼっちになってしまった千晶にとって福助との新生活は奇妙ではありましたが、平穏に暮らしていました。

しかし、お約束ですが「福助」の存在を知る強欲な輩がその力にあやかろうとするのです。

福を与える度に年をとっていく福助を見て千晶は迷い始めます。いつの間にか福助と生活することが千晶の願いになっていました。

福助の残酷な役割を知った時は切なくなりましたよ。

2巻のあらすじ

不妊に悩み離婚を決めた夫婦・圭太のもとに現れた「福助」。彼らは福助を自分たちの子供のように育て始めるが、またしても純粋無垢な福助を狙う輩が現れる……。

人間の汚らわしい欲に対して清らかなままの福助。1巻、2巻ともに感動的なストーリーです。ファンタジック・ホラーとの触れ込みですが、恐怖は感じませんでした。

むしろ温かさが残りましたよ。涙がポロリと落ちそうな読後感が清々しい良作漫画!

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まとめ

「ゴールデンゴールド」のぶさかわな福の神と違って「福助」はかわいらしい子供から成長していきます。

「福助」は全2巻と驚きのクオリティの高さで完結しているので、抱き合わせでどうぞ!

「ゴールデンゴールド」はこれからどのようにストーリーを展開させるかで評価が変わってくると思いますが、突っ走って欲しいですね。

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