「彼岸島」は本当に面白い!サバイバルホラー漫画の枠を逸脱した面白さだ!
なぜ彼岸島はこんなにも面白いのか?という点に焦点を当ててほぴっとんなりに考察したいと思います。
Contents
彼岸島のあらすじと感想
「彼岸島」のあらすじや感想についてはこちら↓に真面目に書いております。
彼岸島|吸血鬼サバイバルホラーなのに爆笑必至の漫画!あらすじと感想
なぜ彼岸島は面白いのか?
ラッコの法則とは?
彼岸島の面白さはひとえに「ラッコの法則」にあると思う。
「ラッコの法則」とはマンガ道を描いた漫画・BAKUMANにおいて、シリアスな笑いの大切さに気がつくところから拝借しています。
友達の人面ラッコが見世物にされているのを見て、トラックで局に突っ込み助けに行く場面で、本来はシリアスなシーンであるのに、ラッコが鮮魚・魚政のトラックですみれTVに特攻をかけてしまったために、カッコイイ場面が爆笑されてしまう現象が起こる。
作者の平丸一也は真剣に描いているのに、結果笑わされてしまっていることから、計算ではなく本気のズレが生むシュールさを楽しむ作品が仕上がるのだ。
「BAKUMAN」のこのシーンを読んだ時、すぐに「彼岸島」を思い浮かべたので、ほぴっとんが「ラッコの法則」と命名してみました‼︎
つまり「ラッコの法則」とは笑いを取りにいってないのに出る笑いのこと。
まさに松本先生は「ラッコの法則」の王道を、いや覇道を驀進している。
ここからは「ラッコの法則」に基づいて、彼岸島の面白さを考察していきます。
ここがラッコなんだ!
・丸太が活躍しすぎ
「彼岸島」では、どれだけ林業が盛んなんだ?と思うほど丸太が出でくる。
彼岸島=丸太最強説は周知の事実。なんのことかわからない方はNAVERまとめで彼岸島・丸太で検索してみて欲しい……。
丸太の八面六臂の活躍ぶりに驚嘆することだろう。
それにしても、素手で丸太に触ると棘にやられると思うが、地味に痛いと思う……。
・ サンマ人間のバタフライ
巨大なサンマ人間(邪鬼)がガチのバタフライで追ってくる!
本当に彼岸島から脱出することが不可能であると再認識させることに一役かっている。
・銃弾はフライパンで防御
フライパンで銃弾は防げるの?
吸血鬼がライフルで狙撃してくる中、鍋や釜で頭部を守りながら行軍するというシュールさ。
たまらんよ。こんなことされたら……。
・感染格差がひどい
明は絶対に感染しないというお約束!
明は大怪我を負っている上に返り血を浴びてるのに感染せず、ケンちゃんは目に一滴血液が入っただけで感染するという格差がひどすぎる。
また、血の池を渡るという暴挙。
吸血鬼の血液が混じっていてもおかしくない状況で、血の池に首まで浸かるって……。
服から血が浸みてこないのかな?肛門から感染しないのだろうか?
それにしても不織布のマスクで感染って防げるか?
綿マスクなのかしら?どっちにしろ厳しい。
・実用性の低いエロ
「彼岸島」は意外とエロシーンが多かったりもする。
雅様が鬼畜だし、吸血鬼もやりたい放題。
男女ともに裸になるシーンが多いのだが、くびれがなさすぎる。
しかも、ズン足だし。正直ありがたくはない裸が多い時点で「ラッコ」なのだ!
・ラスボスがドジ
結構致命的な欠陥だと思うのですが、彼岸島では逆に美味しい状況になっています。
「彼岸島」のラスボス・雅様は屋根から足を滑らせて瀕死の重傷をおったり、不死を見せびらかすためにわざわざチョンパされた首を心臓で飼ったり、サイコジャックする相手を選ばないからサンマ人間に決めゼリフを託したり、どう考えても間抜けな行動をとる。
雅様はツッコミ所が満載だ。
しかし、雅様のお食事シーンはがっつりと頭からかじるスタイルですので迫力満点です。
映画版では絶対不可能だろうけど堂本光一さんに演じて欲しかった……。
サバイバルホラーのはずが…
「彼岸島」は当初サバイバルホラー漫画という触れ込みで連載がスタートしました。
「なんでこんなことになっちゃったんだ?」とみなさん思っているのでしょうが、冷静に考えてください。
そもそも「彼岸島」は最初から、こんな感じで「ラッコ」でしたよ。
ハアハア言い過ぎ!
兎にも角にもハアハア言い過ぎでしょう。
ハァハァに始まり、ハーハー・ハッハッなど三段活用を多用して島中ハアハアだらけ……。
それに加えて吸血されたら失禁する。(時には脱糞も)
チョロチョロじゃないの。シャンパン開け損なった時ぐらい勢いよく出るの尿が……。
もう見事なぐらい漏らしまくっているため、逆にあっぱれだ!
極めつけは吸血鬼をセロハンテープでおびき寄せるのだ。
一般的に最大の防御力を有するアイテムといえば盾だが「彼岸島」ではセロハンテープなのだ。
血の匂いをセロハンテープでコントロールするというアイデアが秀逸すぎる。
さすがにもろすぎたためか、彼岸島に上陸してからは普通に盾を使用。
彼岸島の島民は編み笠を着用するなど前時代的なスタイルを貫いているし、「ラッコ」臭がプンプンする。
「彼岸島」はサバイバルホラー漫画かつギャグ漫画なのだ。
だから面白さがハンパない!
ネーミングセンスが神
松本光司先生の神がかった命名についてはこちらから詳しくどうぞ!
もはや命名神。彼岸島の敵キャラのネーミングセンスが神すぎる件!
おすすめの漫画
彼岸島が好きならこの漫画がおすすめ!
ほぴっとんが「ラッコ」臭を感じる漫画をご紹介します。
魁!!男塾
江田島平八を塾長とする男塾は不良少年たちにスパルタ教育を施す学校。
男塾一号生筆頭・剣桃太郎が上級生や他校のライバルと激しい戦いを繰り広げるストーリーだ。
男塾三号生筆頭にして男塾総代の大豪院邪鬼様の登場シーンは「ラッコ」意外の何物でもない……。
「ドドドドド」と屈強な男どもが5人がかりでビールを注がないといけないほどの巨体だった邪鬼様。
しかし、桃太郎と戦う時にはそう変わらないサイズへと縮小。
「なんだオーラででかく見えていただけだったのか?」とこれには笑うしかない……。
聖闘士星矢
ギリシア神話をモチーフとしたバトル漫画。とにかく熱血!
聖闘士に同じ技は2度通じぬはずだが、必殺技が1個か2個しかないという不思議。
「聖闘士星矢」は後付け感甚だしい漫画なのだが、車田正美先生のガチさだけは常に伝わってくる。
車田正美先生の熱血さに一瞬熱いだけのバトル漫画と錯覚するが、冷静に考えるとどう考えても「ラッコ」だ。
ヤスミーン
野生の王国を舞台とした暴力アナーキズム漫画。
誰得か知らんが、美食に狂ったライオンのエロを前面に押し出している時点で「ラッコ」認定漫画だ!
ヤスミーン|珍妙な進化を遂げた野生の王国、暴力動物アナーキズム漫画!
まとめ
「彼岸島」は吸血椅子や血樽など人間が吸血鬼の食料となっているシーンが多いので、グロさはあります。
人間側も吸血鬼に非道なことをしていますしね……。
しかし、ホラーが大の苦手である妹が読めるぐらいなので、意外とグロ耐性がない方でも読めるかも?
正直、松本光司先生は画力はそう高くない方なので、それが幸いしているのだと思います。
「彼岸島」は巻数は多いですが、読むのに時間がかからない漫画です。
お休みの日に一気に読もう!