「聖☆おにいさん」は中村光先生による爆笑漫画。
世紀末を無事に乗り越えた目覚めた人ブッタと神の子イエスが、東京郊外・立川の安アパートでシェア生活をしながら下界でのバカンスをまったり過ごす……。
ドケチなブッタと無駄遣いの多いイエスの慎ましやかな日常を描くとか、神をも恐れぬ所業(設定)だが、面白いぐらいにハマった漫画だ!
聖☆おにいさんの魅力
言わずと知れた仏教とキリスト教の祖であるブッタとイエスの「最聖コンビ」。
聖人ゆえにうっかり奇跡を起こしてしまいつつも、下界の生活をエンジョイしているところが笑えるポイント!
登場人物
・ブッダ
「ガンジス川のランブルフィッシュ」「バリバリの草食系僧職男子」との異名を持つブッダは、母ちゃんも真っ青の女子力の高さを誇る聖人。(家事全般を担当)
天部衆による身体改造をいじられること多し……。(額の白毫をボタン。冷えピタ級の耳たぶなど)
趣味は苦行とシルクスクリーンのTシャツ作り。
「悟れ!アナンダ!」という漫画を連載している。
・イエス
「ベツレヘムの流れ星」「いえっさ」( ハンドルネーム)との異名を持つジョニー・デップ似のイエスは、石や食器をパンに・水を葡萄酒に変える奇跡を起こせる(逆奇跡も起こせる)ガテン系聖人。
基本は怠惰で浪費家。
磔刑がトラウマとなっていて打たれ弱く、迫害を察知すると四大天使を召喚(勝手に)する。
趣味はパソコン。(主にゲーム)しかし、すぐに神降臨と悟られてしまう……。
ブッダとお笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成している。
ブッダのありがたいお言葉
ほぴっとんはブッダ推しなので、笑えるだけではなく心に突き刺さる目覚めた人ブッタのお言葉を抜粋。お気にりの名言を集めてみました!
「盗んだ木魚を打ち鳴らし 夜中に祇園精舎の窓を割って回る」
とにかく王宮に帰りたくない。今夜出家の計画を立てる。29の夜。
尾崎とブッダがリアルリンクするとは……。
ブッダの地雷は名言といっても過言ではない!
「孝行したい時に『国』はなしって……」
鉛のような金言。GOD・手塚治虫先生の「ブッダ」を読むと、この言葉のヘビーさに打ちひしがれることだろう……。
「『悟り』は開いておいたほうが絶対 就職に有利だと思う!」
英検的なノリで開いておこう!
裏切り者の代名詞といえば「ユダ」だが、その最上級度数として「ディーバダッタ級」という単位があることを知っておこう!
「悟ってない人の関節が……どこまでしか曲がらないのかわからなくて…!」
真理を知ることで逆にわからなくなってしまうこともある……。
輪廻から解脱したブッダだからこその関節問題なのだ。肉体は小宇宙ですからね。ブッダでさえ考えると余計にわからなくなるという、親近感の湧く名言だ!
「出家は感染(うつ)りますからねぇ〜」
ブッダの説法を聞いて雛人形のおだいりさまが出家する悲劇。
異母弟のナンダも結婚式の最中に強引に出家させてしまったブッダ。1人出家したら一族郎党出家する覚悟を持とう!
「家出ではなく出家です!」
目覚めた人の心に一点のくもりを与えた松田さんの「どこが違うんだい!?」という重い一言……。
そうだよな。目的は出家でも妻子を置いて家出したことに変わりはない。
「アナンダが……家出しました…」「出家ではなくて!?」
過労によって行方をくらませたアナンダ。同じ末っ子の境遇のヨハネが「美容院行くんで!」と定時に上がるところを目撃してショックを受ける。
安息日に働くと怒られるキリスト教とのギャップにブッダも社長が休むから部下も休めるのかな?と反省。
結果、現代社会にも通ずるところがある名言となってしまった。
ほぴっとんはブッダが好きでねぇ……。
本当にためになるかどうかはしらんが、心に残る良い名言だ!
以上、ありがたいブッダのお言葉でした。
※「」は中村光 講談社 聖☆おにいさん より引用
手塚治虫で予習
「帰省用に宮殿買った……?」
王族の大手えげつないなあ……。
こういうやりとり「聖☆おにいさん」では結構ありますよね。
実はブッダがシャカ族の王子で超お坊ちゃんだということは知られていますが、その後のシャカ族がどうなっちゃったかについてはあまり知られていない……。
そこで、ぜひGOD・手塚治虫先生の「ブッダ」を読んでみよう!
「聖☆おにいさん」をさらに面白く読めるはずだ!!
「ブッダ」について熱く語っております。↓以下よりどうぞ!
まとめ
「聖☆おにいさん」は宗教という触れるにしてはややハードルが高いネタのオンパレードなのだが、不快に思う人はいないのではないかと思われる……。
ほぴっとんは熱心な信仰を持っていないので、そう感じるだけかもしれんが。
まあ、日本じゃないと許されん漫画だな……。多分……。
「聖☆おにいさん」はそもそもの元ネタを知っていないと笑いが半減すると思うのだが、どうなのだろう?大人気ですからね。
超上から目線ですけど、「聖☆おにいさん」をクソつまらん。まったく笑えないと思っている人は元ネタを知らんだけでしょう。
もちろんギャグ漫画なので史実に忠実!というわけではないので、ふわふわっとブッダとイエスがこんな人だということを知っていれば十分に楽しめる漫画だ!