「銀狼ブラッドボーン」は、原作・良田竜和先生、作画・雪山しめじ先生による吸血鬼サスペンスアクション漫画。
「骨抜き事件」なる猟奇殺人を追う主人公、おっさんじゃないから……。ジイさんだから……。
「どうなることやら」と思っていたら、年寄りのぼやきが妙にツボに入ってしまった。
本当に「裏少年サンデーコミックス」は面白い漫画だらけ!
中でも、「銀狼ブラッドボーン」はほぴっとんのお気に入り漫画だ♪
銀狼ブラッドボーン あらすじ
かつて「銀狼」と呼ばれ吸血鬼殺しを生業としていたハンター、ハンス・ヴァーピット。
ある日、世間を騒がせている連続殺人「骨抜き事件」の犯人を探すように依頼を受けるが……。
銀狼ブラッドボーンの感想
ストーリー展開
すでに6人もの被害が出ている「骨抜き事件(アンボンド)」。
その名の通り、人骨に異様な興味を持った輩の犯行で、道具を使わずに骨だけ一つ残らず抜いて去っていく。
そして、殺害現場に残されるのは血肉のみという……。
警察は事件を追うものの、この骨泥棒をあげる目星もつかない始末。
餅は餅屋にということで、サンサロド警察署のドゥネ警部は、稀代の吸血鬼ハンター「銀狼」を招集。
しかし、化け物退治のスペシャリスト・ハンス・ヴァーピットは10年も前に引退し、隠居生活を送っているジイさん(70歳)なのだ。
亡き妻を偲びながら穏やかに余生を過ごしていたハンス。
だが、平和を脅かす化け物は許せん!
「五十年住んだこの街に最後の奉公をしよう。」
老兵・ハンス、最後の大仕事が始まる……。
ジジイの戦闘力ヤバすぎ!
老骨に鞭打って人の骨を喰らう化け物を成敗!
なんだか嫌な響きだが、老兵・ハンスは只者ではなかった……。
35年前、最強と謳われた吸血鬼の王・ファウストを仕留めた伝説の英雄なのだ。
人の良さそうな見た目とは裏腹に、人知を超えたスピードと対吸血鬼特化武器「戦鎚(ウォーハンマー)」で敵を粉砕。
全盛期のハンス・ヴァーピットは人間と呼べる代物ではないレベルの戦闘力で、ドゥネ警部いわく、ハンス爺が化け物に負けて死ぬ姿が想像できないとのこと。
しかし、そんなハンスも寄る年波には勝てぬ……。
相棒の戦鎚は重いし、戦闘後は動悸が治らないし、関節どころか身体中が悲鳴を上げている。
でも、遺書をしたためてまでジジイ頑張る!
みんなで老いぼれハンスの活躍を応援しよう♪
骨を貪り咀嚼する者
実は「骨抜き事件」の犯人は最初からわかっているのです……。
2ページ目からすでに登場していますしね。
人間でも吸血鬼でもない、第三の存在・骨を貪り、咀嚼する者「グリム」。
骨を噛んで砕いてカオスを味わいたいらしい……。
こやつは、人間を入れ歯のようなフォルムをした骨食いの化け物に変えることができるうえ、死者の蘇生も可能。
一市民である警察の手に負える輩ではないよ。
グリムの目的は最高の姿のハンス・ヴァーピットを手に入れること。
しかし、この方イケメンなのですが、行動に一貫性がなくて本来の企みがあやふや。
吸血鬼の王・ファウストの復活にもグリムが関わっているようで、ハンスを交えて三つ巴の様相。
さらに、その裏には軍の陰謀が隠されている……??
「銀狼ブラッドボーン」はアクションシーンも素晴らしいのだが、一番の見所は謎多きストーリーだ!
まとめ
戦闘後のハンスジイさんの苦難ときたら……。ぼやきが多い。笑えますけどね。
ハンスがこんなだから、グリムに復讐を誓う村上秋水など、敵味方問わず脇を固めるイケメン率がハンパない。
しかし、「銀狼ブラッドボーン」はイケメン軍団がハンスを盛り立てる漫画かと思いきや、読めば読むほどハンスの渋かっこよさにハマる……。
ほぴっとんは、銀狼といえば「銀狼怪奇ファイル」の世代ですから、あまりハンスのことをジイさん呼ばわりできませんけどね。
絵もいい。ストーリーもいい。じゃリン子には醸し出せないカッコイイ生き様!
ゆるいギャグをはさんだダークファンタジー漫画が読みたいなら「銀狼ブラッドボーン」で決まり♪