妖怪バトルアクション漫画の双璧・うしおととら 【感涙必至】

「うしおととら」は、藤田和日郎先生による妖怪バトル漫画

単行本 全33+ 外伝1巻、文庫版 全19巻、ワイド版 全18巻。

ほぴっとんが勝手に「うしおととら」「幽遊白書」「妖怪バトルアクション漫画の双璧」と認定しております。

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あらすじ

寺の住職の息子である蒼月潮は自宅である寺の蔵の中で槍に貫かれた妖怪を発見する。500年間閉じ込められていたその妖怪の封印を解いてしまった潮は「獣の槍」の伝承者となり、「とら」と名付けた妖怪とともに様々な戦いを繰り広げていく……。

うしおととらの魅力

地味に潮のお父さんとお母さんの出会いが描かれている外伝が一番面白かったりする……。

うしおととらのコンビ愛

「うしおととら」は史上最強の霊槍「獣の槍」を操る少年・蒼月 潮あおつき うしおと「獣の槍」によって封印されていた大妖怪・とら別名:長飛丸が妖怪退治をする話なのですが、この「獣の槍」と「とら」の長きに渡る因縁が次第に明かされていきます。

2000年以上も前の中国で妖怪を滅ぼすためだけに作られた「獣の槍」を軸に、人間と妖怪を交えて展開するストーリーが描かれていますが、ここにちょいちょい泣ける話や悲壮感を漂わせる伏線が盛り込まれていてハラハラが止まらない!

やがて宿命の終着駅ともいえるVS白面戦に向けて収束させるためのエピソードや登場人物がこれでもかというぐらいうしおととらをお膳立てしてくれています。

当初、とらはうしおを喰らうために取り憑いていて、「獣の槍」があるからうしおに逆らえない三つ巴のような関係でしたが、悲劇的な結末を迎えると知り、一度は反目するも終盤でうしおととらが再びタッグを組んだシーンに涙した方は多いはず……。

(今この文言書いてて涙が出ちゃったじゃないか!)

様々な戦いを経て、相棒としてお互いの背中を守る存在となっていく。

やっぱりとらはうしおのベストパートナーで、最強のコンビ!

最強の悪・ 白面の者

全ての伏線が集約するラストに震える!

巨悪に挑む話は数多くあるが、やはり「白面の者」は最強最悪。高みから睥睨する「白面」にうしおだけでなくほぴっとんもなんども膝を折りましたよ。

いつも「うしおととら」を読み返して終盤に近づくと「FINAL FANTASY VI」のラスボス・魔導士ケフカを思い出してしまう。

倒しても倒しても次から次へと復活するケフカの粘着質さに嫌気がさした人もいるだろう……。

まさに「白面」も同じタイプで、「白面の者」は圧倒的な強さと執念深さに加え、1度目にするとまぶたに焼きつくような強烈な印象を与えます。(特に瞳が恐怖)

「うしおととら」は敵を倒したらまた新しくさらに強い敵が出てきてという話ではなく、「白面の者」を倒すためだけにうしおととらが絆を深めていく話なのです。

どうやって勝てばいいのか心を折られるほどの猛者「白面の者」に東西の妖怪が集結し全勢力を持って迎え撃つクライマックスの戦いに痺れる!

「うしおととら」はまるで自分がRPGのパーティーの一員になったかのような感覚に陥らせてくれる漫画。

作り手と読み手の一体感に興奮するところが「うしおととら」の一番の魅力!

個人的な日記

ここから先は本当にほぴっとんの超個人的な日記ですので、興味のない方はスルー願います。

うしとらを手放す⁈

どうでもよい話ですが、ほぴっとんは一度「うしおととら」を手放そうとしたことがありまして、理由は面白くないからではなくみんな持っているから借りればいいやという安易なノリでです。

というのも、家に漫画が溢れかえっていて、どうにも棚に収まりがつかなくなってしまい大量の漫画をどうにかせねばならぬことになってしまいました。

そのため、場所をとる大物から棚を空けようと算段したのです。

ほぴっとんは一般的なサイズ(45×90)のカラーボックスを新しく買ってきた漫画の一時置き場にしているのですが、漫画を100冊売ったら30冊買って帰ってくるような馬鹿ですから棚が空っぽになることなどはありません。

そのご新規さんの棚に収まらない漫画たちが床に直置きになり、ほぴっとんの部屋にうず高く積まれ始めたら家族の視線が刺さるようになります。

だから、「うしおととら」のような大人気の漫画の方が誰かが持っているだろうから読むのに苦労はしないだろうと思ってしまったのです。

そんな時に偶然友に会い、「うしおととら」を処分すると伝えたら微妙な顔をしていまして、何だろうな?と思ったのですが、どうやら言い分がある様子。

「そのうしおととら初版ですよね? 売ったらもう二度と手に入りませんよ」

とか友が訳のわからんことを言うのですよ。

「うしおととら」の初版なんてめっちゃ刷られているし、ほぴっとんはそういった価値に重きを置かないタイプですので、「まあいいや」と思って別れたのです。

しばらくしたら、「やっぱり、うしおととらは売るな〜!」と友が追いすがってきたのです。

そういった経緯で、文庫版に買い換えたいなと思いつつ、今も初代の「うしおととら」はほぴっとんの手元にあります。

たまにやらかす漫画馬鹿

「うしおととら」と同じ理由で手塚治虫先生のBLACK JACKを手放そうとしたこともあります。

BLACK JACK」は日本が滅んでも生きているよ!

という、まあそりゃあそうだろうけど軽いのか重たいのかわからない理由で……。

姉から「お前は馬鹿か!」とキツく罵られて、オカルト雑誌を捨てさせられましたよ。

まとめ

藤田和日郎先生って本当にすごい方ですよね。

「うしおととら」のような大作を描きあげたら、次回作でややトーンダウンするのが普通。

そういう作家さんが多いので誰も文句は言わない中、「からくりサーカス」を持ってくるのですよ。平然と……。

「邪眼は月輪に飛ぶ」「黒博物館スプリンガルド」なんてほぴっとんの好みのドンピシャですからね。

2017年・現在、「週刊少年サンデー」にて「双亡亭壊すべし」を連載中です!

これらの作品もとんでもなく面白いので、いずれ追記します。