CLAYMORE|大剣・クレイモアを背負いし銀眼の魔女が妖魔を斬る!

CLAYMORE八木教広先生によるダークファンタジー漫画。全27巻。

まさか顔面ギャグ「エンジェル伝説」のあとに正統派ダークファンタジー「CLAYMORE」を持ってくるとは……。

間違いなく面白い漫画ですぞ!

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あらすじ

古より人が「妖魔」に喰われる存在であったこの世界。人は長く妖魔に対抗する手段を持てずにいたが、組織は自らの身体に妖魔の血肉をとりこみ半人半妖となった女戦士「クレイモア」を生み出す。

「妖魔」の正体を見極める銀眼と背負いし大剣を武器に、彼女たちは闘い続ける……。

CLAYMOREの魅力

ストーリー展開

人間の内臓が大好物!

そんな妖魔が人間に擬態し密かに村人にまぎれ込んでいるホラーな世界。時には家族の一員として普段通りに生活しながら妖魔に怯えているフリをしつつ、こっそり臓物を貪り喰う。

妖魔を見分けられない村人たちに残された唯一の手段は、クレイモアを呼ぶこと。

ラキの住む村でも妖魔の被害が相次ぎ、意を決した村長はクレイモアに妖魔討伐を依頼。

そこへやってきたのが、「銀眼の魔女」「銀眼の斬殺者」と呼ばれる女戦士クレアだった……。

クレイモアとは

人間を捕食する妖魔に対抗するべく、組織に造られた半人半妖の女戦士・クレイモア。

身の丈ほどの大剣=クレイモアで戦うため、戦士たちの名前の由来となっている。

依頼を受けると妖魔を討伐してくれるが、大金をせしめ取っていく組織。

妖魔と戦うことができるのはクレイモアだけ。独占禁止法も真っ青な人の足元を見たあこぎな商売だ。

女戦士の大半は妖魔によって家族を殺され天涯孤独となった少女たちで、「組織」によって半人半妖の身体にされる。

望んでクレイモアになったのは主人公のクレアだけで、他の子は哀れな生い立ちの上に半人半妖にさせられ、捨て駒のように戦わされ人間からも恐れられてヘビーな人生を歩んでいる……。

また、 クレイモア独自のルールもありストーリーに奥行きがある。

戦士たちは47の地域に1人ずつ配備され、No.1〜No.47まで番号がそのまま強さの序列となっていたり、覚醒することを自覚した戦士が仲間に「黒の書」を送り抹殺を依頼したりとかなり凝った設定が素晴らしい。

CLAYMORE」はストーリーの展開と設定において、完成度が高くファンタジー好きにはもってこいの漫画だ!

CLAYMOREのココがすごいよ!

ダークファンタジーとしてのストーリーはもちろんのことだが、「CLAYMORE」の読みどころはまだまだある!

覚醒者のフォルム

やたらとメタリックな造形をした覚醒者の存在が、「CLAYMORE」の面白さを一段階上に高めている。

ほぴっとんの世代だと「聖闘士星矢」に燃えた経験を有するので一層テンションが上がるはずだ!

一般的には長生きして力を蓄えた妖魔を「異常食欲者」と呼んでフワッとさせているが、「覚醒者= 異常食欲者 」の実態は妖力を解放しすぎて人間に戻れず完全に妖魔化してしまった元クレイモア戦士の成れの果てなのだ。

それだけに、妖魔と一線を画す強さと美しいメタモルフォーゼに見惚れる……。

そして、「深淵の者」と呼ばれるクラスになるとそのフォルムはもはや芸術の域。

「深淵の者」は過去に組織のNo.1であった戦士が覚醒したため、尋常ならざる強さを持ち、野放しにするしかなかった輩どもで、八木教広先生が超気合い入れて描いているだけに圧巻の容姿。

クレイモアの潜在能力と自身の渇望が生み出したおぞましくも耽美な姿を見るためだけに買っていい漫画だ!

神速のバトル

クレイモアの女戦士たちは、みんな超細い……。

たまに、スリムすぎておヘソの位置が妙な時があるぐらいだ。

華奢な身体は半人半妖となることで圧倒的なスピードを生み、なおかつ片手で大剣を振り回せるほどのパワーを得た。

よって、「CLAYMORE」のバトルは超絶的な速さを追い求めたスタイル。

特に、クレアがさらなる速さを追求し半覚醒するシーンは見所だ!

また、「CLAYMORE」はファンタジーですが、魔法はでてきません。

妖力を解放し身体能力を高め大剣を振るう。解放の度合いで、顔つきや身体が妖魔チックになり腕などをチョンパされてもくっつけられる。

そんなワケで、手足がポンポンテンポよく吹っ飛ぶ漫画です。

戦士たちは入れ替わりが激しいので、若い女の子ばっかりで構成されているのですよ。

しかも、色素が抜け落ちて銀眼金髪の見目麗しい少女たちが、徒党を組んでグロテスクな覚醒者に立ち向かうとか、ニヤニヤしてしまう……。

ちょっと肩透かし…

CLAYMORE」の残念なところはネタバレになりますが、クレアの覚醒体が微妙だったところ……。

「生命の捕食者」となった「深淵の者」ルシエラとラファエラ姉妹の融合体は、神々しすぎて直視できないほどのフォルムだっただけに、クレアの覚醒に期待していたほぴっとん。

ストーリーの流れ的にはお涙頂戴で「よしきた!」という感じだったのですが、クレアにはとんでもなくぶっ飛んだ覚醒体を用意していて欲しかった……。

また、超どうでもいい話なのですが、クレイモアの女戦士たちは半妖の身と引き換えに男を萎えさせるほどのグロさを持った身体という設定で、裸になるものの頑なに前面を見せないのですよ。

期待が高まってしまって「彼岸島」のアマルガム級のグロさを妄想していただけに肩透かし……。

これは、ほぴっとんが馬鹿なだけですね。ハイ。わかっておりますとも……。

まとめ

CLAYMORE」は設定自体はダークなのですが、描写はそうグロくはありません。ジャンプですしね。

次第に妖魔の謎が明かされていくところにハラハラさせられる……。

とにかくストーリーが非常に良い。伏線に触ってしまうので詳しいストーリー展開とキャラクターについてはあえて省きました。

本当はクレイモアのキャラクターがとても好きなので、覚醒者のフォルムとともにお伝えしたいところですが、モロにネタバレしそうなので控えておきます……。

完成度が非常に高い、読んで損はしない漫画ですぞ!