「亜獣譚」は江野スミ先生による最近熱い裏少年サンデーコミックス発の漫画だ!
「害獣病」によって獣に変異した人を駆除する容赦ない世界観。ゲスとシリアスの心地よい融合を堪能せよ!
あらすじ
人間が異形の獣と化す病、害獣病が蔓延する世界。害獣駆除兵のアキミア・ツキヒコは森で狩りをしている最中に謎の子供に邪魔をされ害獣に襲われる。
怪我を負ったツキヒコは衛生兵のホシ・ソウに助けられるが……。
亜獣譚の魅力
ストーリー展開
異形の害獣が跋扈する森の中で出会ったツキヒコとソウ。
なんと、ソウは三日前から行方不明となった弟を探すために、許可なく立ち入ることが禁じられた森の中へと追ってきたのだ。
ソウの弟(17歳)は害獣を愛でる変わった子で、害獣を探しに森の奥へと入ってしまったらしい……。
しかし、ツキヒコいわく弟は見つけ次第殺さなければならないとのこと。
害獣を愛護することは害獣駆除兵にとって犠牲となり喰われた兵士たちへの侮辱であり、国民の生活を脅かす謀反そのもの。
もっともらしいご高説をたれるツキヒコだが、戦慄の提案をソウに投げかける!
「あなたがオレと結婚してくれるのなら 弟は見逃してやってもいい。大好きな弟が死体になる過程を見たいのでなければ」
異形が潜む森で遭難中のソウはツキヒコの理不尽な要求を受けるのか……?
害獣病とは…?
害獣病とは身体が獣になる病。
感染経路は性交渉と母子感染によるもので、発症すると徐々に変異しバケモノと成り果てる。
不治の病ではあるが進行を抑制する薬が開発されているので死に至る病ではない。
しかし、妊婦が感染した場合、生まれる子供は翼が生えていたりトカゲっぽかったり重度の「害獣」状態で生まれてくる。
先天的に「害獣病」への耐性を持ち、菌を保有していても人間の姿で生まれ生涯異形化することがない場合がごく稀にあり、それを「ヴィエドゴニャ」と呼ぶ。
彼らは生きている間は人間のまま、死ぬと必ず害獣になる。あべこべな存在だ。
それにしても「ヴィエドゴニャ」とは何とも読みにくい名称ですな。
どう発音してよいのやら?わかりません……。
このゲス野郎!
一周回って清々しいぐらいのゲス野郎アキミア・ツキヒコに惚れそうになる……。
目の瞳孔が開きっぱなしで怖いよ!
弟の命を人質にとって巨乳美女に結婚を迫る鬼畜。
腹からボタボタ流血しながらも欲望が優先。あっぱれあっぱれ!
ドSを突き詰めると逆にドMになるようなネジ曲がったヘキを持つサイコ野郎ツキヒコの暴走から目が離せない。
今のところ、ゲスな一面しか見せていないツキヒコですが、戦闘能力は高そうだしほぴっとん好みのダークヒーローに育って欲しい!
無駄巨乳が逆鱗!
「亜獣譚」はほぴっとん的にかなり評価の高い漫画!
「害獣病」を巡って交錯する人の思い、魂の慟哭が深く伝わる。ダークファンタジーの中でも毛色の変わったストーリーに引き込まれる。
しかし、貧乳の逆鱗に触れる無駄巨乳にイライラさせられる……。
不快になるほど意味なく巨乳をチラつかせてきやがるソウの首根っこなどチョンパしてしまえ!
貧乳の嫉妬心をなめるな!怒りがマグマのようにたぎるほど不愉快……。
全くストーリーに必要ない。邪魔!邪魔!
ツキヒコが巨乳好きなんですね……。ハイ。ハイ。
あと、コミカルタッチなシーンの絵が雑すぎる……。
これは許容範囲内ですが、シリアスな表現が巧みなだけにもったいないかな?と……。
まとめ
第6話から主人公がソウの弟ホシ・チルになります。(こっちもゲス上等な話)
このままオムニバス形式でストーリーが展開するのでしょうか?
とにかく、「亜獣譚」は「害獣病」という設定と絵柄がマッチしていて、非常に面白かった!
ツキヒコのゲスぶりがもっと見たい!!
絶対に続きを買う漫画だ!