穴殺人|穴から覗いた隣人は美人で清楚な猟奇殺人鬼!メッタ斬りの感想

「穴殺人」裸村先生によるエロティック?サスペンス漫画。全8巻。

ジャケの血痕に惹かれて購入!

しかし、なんだか違っていた……。

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あらすじ

ひきこもりの浪人生・黒須は親からの仕送りが止まりライフラインが絶たれつつあったので、首吊り自殺を敢行したが、金具が外れ未遂に終わる。

偶然開いた穴から隣の部屋を覗くと、そこには美人の女性が住んでいた。

彼女、宮市莉央の日常を覗き見することをやめられなくなってしまった黒須は、ある日莉央が男を殺すところを目撃するが……。

ちょっと厳しめの感想

思っていたのと違う…

莉央が連続殺人鬼であることを知った黒須は彼女から命を狙われるワケですが、もはや恋に落ちていた黒須は殺されてもいいから莉央と交際することになります。

ポッカ〜ン??

莉央に殺しを伝授され黒須が真のサイコとして覚醒する話かと期待していましたが、どうやら違う模様……。

殺人鬼とエセ自殺志願者の恋路とか興味がなかった。

黒須は素養があるでしょ。

「人を殺す処女と、人を殺さないビッチ どっちがいい?」と莉央にきかれて迷う時点で……。

しかし、悲しいかな、凡なる男は凡のまま……。

コイツはわかっていないよ。ほんと凡だな。

ビッチ上等じゃないか!

股のゆるいビッチなんて天使(エンジェル)だろ!

やらせる詐欺の美人なんて、何一つありがたみがない。

(おっさんの感覚だが、ほぴっとんは麗しい乙女です)

ほぴっとんの超個人的な感想を読んでいただいたことがある方には、「ほぴっとん、とんでもない設定、大好物だろ?」と突っ込まれそうですな。

厨二病は大好きだし、珍妙な設定をギャグに捉えるほぴっとんなのですが、さすがに設定がゆるゆるすぎて3巻でリタイアしてしまった。

ここがポカンだよ!

「穴殺人」の一番ポカンな点は宮市莉央でしょう。

「羊たちの沈黙」に感銘を受け「FBI心理分析官」などオカルトな関連書籍を熟読してきたほぴっとんとしては違和感が拭えない。

猟奇殺人といえばサイコパスというイメージがありますが、彼女はサイコパスですかね?

彼女はスプリー・キラーなのでは??

素人判断ですが、似て非なるモノだと思いますが……。

ほぴっとんの認識の中で、莉央は猟奇殺人鬼ではないです。

だって、猟奇殺人鬼の醍醐味である死体解体を延命寺玲奈なる彼なんだけど彼女な死体アーティストにあっさり委ねている点。

ほぴっとんは猟奇殺人鬼の心情を図りかねますが、文献などから推察するとサイコな人たちが一番ドキドキするのって解体なんじゃないの?

しかも、殺人にはカッターを使用って……。

仕損じたら刃がブーメランになって返り討ちにあうよ。危険!危険!

サイコは偏執的なマイルールがあるから武器にはこだわるはずなのですが……?

莉央も薬で身体の自由を奪ってから凶行に及んでいましたが、体格的にハンデがあるので女性が男性を猟奇的に殺害するのは無理がある。

武器に秀逸なアイデアがあれば見方が変わったかも……。

いかん。テンションが上がりすぎた。

ここらで撤収……。

莉央のマイルールが謎

あと、非常に「穴殺人」で気になる点がありまして……。

それは、宮市莉央の奇妙な哲学論について。

「語りえないものに対しては黙るしかない」

とのこと……。

これはウィトゲンシュタイン先生の「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」との名言からきたのでしょうかね?

超うろ覚えなのですが、「わからないことについては語らない」ではなく、語れないほどの事象はより重要であるという意味合いだったような……??

ともあれ、莉央は自分の殺しを哲学的な論理で実行していますが、そもそも哲学とは物事の本質に対する意義を洞察するためのもの。

「なぜ殺すのか?」という黒須の問いかけに「生きることは殺すこと」「生きることと死ぬことが等価なら殺すことも然り」って殺すことの等価は殺されることだよ。

「殺しの理由は閉じた穴」という高尚な発言をしているが、臭いものに蓋の論理は哲学ではない……。

莉央は自分の殺しに哲学的な意味合いを持たせていますが、彼女の思考は哲学ではなく自分勝手な自己救済を求めるある種の宗教ですよ。

よって、彼女の殺しに美学はない……。

残念ながら、設定に無理がありすぎてこれ以上踏み込めなかった。

裏を返せば?

しかしながら、裏を返せば(深い意味合いをスルーして)殺しが趣味のカワイイ(巨乳)女の子と付き合うことになってドキドキな日常を楽しむには良い漫画。

そうエロくもなくグロくもないので鬱な気分にはならないし……。

一種のファンタジーとして楽しむぶんには十分な漫画だ!

まとめ

殺人鬼と自殺志願者がお互いの部屋を覗き合うという設定はよかっただけにちょっと残念。

エロとグロ、バイオレンスとクレイジーは紙一重ですからね。

裸村先生は非常に難しいゾーンに挑まれたと思います。

ほぴっとんはブログでは、あまり酷評はしたくないなと思っていまして……。

だって、読んでいて気分が悪いでしょう。

「穴殺人」に関しては作中でどうしても許容できない殺しの哲学を語られたので、悲しいなと思って厳しめの感想になりました。


同じく、殺人鬼と自殺志願者が結託して殺しを敢行するサイコサスペンス系の漫画なら「神様、キサマを殺したい。」の方が好みだった!

関連 神様、キサマを殺したい。|問題作認定漫画か…?でも面白いよ!!