世界鬼|戦慄のサイケデリックワールド!救いのない悲惨な漫画を所望

世界鬼」は、岡部閏先生によるダークファンタジー?SF?ちょっとジャンル分けしにくいバトル漫画。全11巻。

戦慄のサイケデリックワールドとの触れ込み……。

「鏡の国のアリス症候群」というメルヘンチックな病に罹患した少女の見るラリった世界にハマる漫画だ!

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あらすじ

現実世界に絶望した少女・ 東雲あづまは、鏡の中に映るものが全て幻覚に見える奇病「鏡の国のアリス症候群」にかかっている。

そんな彼女の前に、突然現れた世界鬼と呼ばれる化け物。

あづまは同じ病気に苦しむ6人の男女とともに、異世界ワンダーランドに誘われ、世界鬼との命懸けの戦いに巻き込まれていく。

戦いの先に待ち受けるのは希望か絶望か……?

世界鬼の魅力

ストーリー展開

これまたヘビーな話ですな……。

主人公のあづまは母親が行方不明のため叔父夫婦に引き取られていまして、そこで従兄弟たちからいじめを受けています。

さらに、叔父さんから性的な虐待も受けており、唯一の慰めは友人(ペット)の文鳥ちゃんだけ……。(コレってインコじゃないの?)

その文鳥ちゃんを従兄弟に死ーん(殺)されたうえにボコられる始末で、あづまは現実世界に絶望しています。

あづまは精神的な理由から鏡やガラスに映るはずのないモノが見える「鏡の国のアリス症候群」であると診断される。

あづまの目に映る鏡の中は、異形が跋扈するサイケな世界。

そんな中、突然「チェシャ鬼」なる謎の存在に鏡の向こうの異空間「ワンダーランド」に召喚される。

そこには、あづまと同じく「鏡の国のアリス症候群」に罹患した6人の男女が……。

チェシャ鬼から6体の世界鬼を葬り去ることが君たちに課せられた使命だと勝手に告げられ、あづまたちは異世界の住人「世界鬼」を相手に戦士=アリスとして夜毎戦うことになるが……。

1巻の段階では…?

ポッカ〜ン??

1巻の段階では、これってほぴっとんのお気に入りの漫画、鬼頭莫宏先生の「ぼくらの」そのまんまじゃないか?

それにしても意味不明……。

絵が好みじゃない。

表紙ではまだ肉感的なのですが、中身の足は棒……。

頭身のバランスが悪くて、異様に足が細くて小さい。もはやタラちゃんだろ!

「続きは買わない」と思っていたのですが、しばらくしてほぴっとんの漫画友が「世界鬼」が面白いと言うのですよ……。

ポッカ〜ン??

「そんなに面白いなら、続きを貸せや!」と言いかけるも、完結してからでないと判断ができないなと思い直し、「全巻揃ったら、貸してくれないでしょうか」とお願いしました。

全巻通して読んでみて…

「世界鬼」を全巻通して読んでみた感想は、「う〜ん」でした。

何だか、命の軽さにキャッキャする無邪気なあづまが痛すぎる……。

絶望が臨界点を突破した漫画なので、痛々しさの方が勝るし、「人の痛みを知りなさいよ。あなた」という老婆心ながら不安を抱いてしまった。

ここが、同じくゲス上等な漫画だった「ぼくらの」のクライマックスと異なる点。

あづまの良い意味での成長がみられなかったので、ほぴっとん的には「ぼくらの」に軍配が上がる。

しかし、友が面白いと評価した理由も理解できます。

「世界鬼」は熟読しないと本当の意味がわからない漫画。

1巻の段階ではまだまだ「序章」で、2巻以降次第に「世界鬼」らしさがでてきて、世界観と絵柄・ブラックすぎるジョークがマッチしてきます。

よくある異世界転送系の漫画ですが、「鏡の国のアリス症候群」という設定と戦いに使うエネルギーが身近な人間の「命」で、本来苦悩すべきところを悲惨な生い立ちのあづまにとっては無双なルールだった点が斬新。

また、絵に違和感がなければバトルシーンも楽しめます。

人間世界に敵対する異世界の住人「世界鬼」に対抗するため武器を実体化及び顕在化できる。

そのためには知識と理解が必要という点がご都合主義でなく独創性があったので、中盤からのバトルが華やか?になった。

結末も、見方を変えればハッピーエンドですしね……。

まとめ

好みが分かれる漫画ですね。

王道的なストーリーを期待して読んではいけません。

ゲスな展開に精神を引っ張られないぐらい、体調が良い時に読みましょう。

「ぼくらの」「ミスミソウ」などが好きな方、鬱々としたファンタジーが好きな方、「こんな感じで世界を救っちゃいます」というダークヒロイン漫画が読みたい方におすすめの漫画!