「ちはやふる」は、末次由紀先生による競技かるた漫画。
かるたを知識人の嗜みと思っていたほぴっとんですが、「ちはやふる」を読んでスポーツ漫画だと認識を改めましたよ。
少女漫画だが、少女漫画らしくない点を高評価!
あらすじ
小学校6年生の千早の夢は自慢の姉が有名になること。しかし、福井からやってきた転校生・新と出会い競技かるたの面白さを知った千早はかるたに熱中し始めるが……。
ちはやふるの魅力
ストーリー展開
「お願い 誰も息をしないで」
クイーン戦の緊迫した場面から一転、物語は6年前から始まります。
まだ、競技かるたの存在を知らない綾瀬千早は美人の姉の応援をすることが生きがい。
そんな中、転校してきた大人しくて無口な少年・綿谷新。
実は、新は永世名人の孫で、特技は小倉百人一首競技かるた。
千早は新から「自分のことでないと夢にしたらあかん」と言われたことで、かるたにのめり込むのだ。
そして、千早にほのかな恋心を抱く幼馴染の真島太一もかるたにハマる……。
天性の感じ(耳の良さ)を持っていた千早は才能の片鱗を見せ始めるのだが、なんと新がじいじの脳溢血により福井に戻ることになり、勝利至上主義の教育ママを持つ太一は進学校へと進むことに……。
子供はどんなにかるたが好きでも、友達がいないと続けられない。
かるたがあるから また絶対会える
再会を信じて、千早は高校で新たにかるた部を創設するが……。
恐るべしかるた…
こんなに激しいとは思ってなかった。
かるたはガチでハードな競技だ……。
札の配置を全て覚えて、次の戦いまでに全て忘れるという考えるだけでも恐ろしいスキルが必要だとか。
さらに、判断力と瞬発力、パワーとスタミナ、「感じの良さ(聴力)」も必須スキルで、畳に正座しないといけない……。
おおぅ〜。スイマセン、かるたなめてました……。
まさに「畳の上の格闘技」!
ちなみに、ほぴっとんは好きな漫画ではあるが少女漫画特有の御都合主義(イケメン多し)のため、サラ〜と読んでいたのですが、これは猛烈に熱い漫画ですぞ!
かるたは世界的にはあまり知られていないので、日本で一番なら世界で一番。
しかも、年齢・性別・体格などで階級?を分けません。
名人・クイーン戦のみ男女別なので、新は名人・千早はクィーンを目指す。
競技かるたにかける青春と情熱。
読めばあなたもトリコになるはずだ……。
もはや少年漫画のノリ
絵は乙女していますが、「ちはやふる」は少年漫画のノリな漫画。
異色の少女漫画と言って差し支えないでしょうな。
まず、主人公の千早が美少女なのにかるた馬鹿すぎる残念な子で、イケメンに囲まれているにもかかわらずLOVE度低めな漫画。
新や太一の気持ちに全く気がつかないドンさ……。
恋愛感情に向けられそうな嫉妬心や羨望も全てかるたに猪突猛進するため、少女漫画特有のドロドロ感が皆無。
また、「ちはやふる」は熱血な名言も多くてねぇ〜。
青春ぜんぶ懸けてから言いなさい
太一がもう一度かるたを始めるかで迷っている時に飛び出した、府中白波会の師匠・原田先生からの熱いお言葉が一番好き♪
でもね、かるたが好きなのはわかるけど食べていける??
原田先生は手に職系最強のJOBお医者さんじゃん……。
瑞沢高校のかるた部顧問の宮内妙子(女帝)も、千早をどうやってサポートすれば良いのか悩むシーンもありました。
「ちはやふる」は、かるたに情熱を捧げる人間を描くだけではなく、かるたの置かれているリアルな現状についても触れていて読み応えがあるしグッとくる。
ノリはスポ根少年漫画なので、絶対千早を応援したくなるハズだ……。
まとめ
映画にもなったし、特にわざわざご紹介する必要もない漫画なのですが、書いていたら文字数が多くなってしまって……。
ほぴっとん、笑いあり感動ありの熱血漫画大好きだからね。
競技かるたというマイナーなスポーツを世に広めた末次由紀先生の功績は多大だと思います。
絵・ストーリーともにクセがないので、老若男女問わず誰にでも親しまれる漫画だ!