ルーシー・モノストーンとは何者か?多重人格探偵サイコのストーリー考察

「多重人格探偵サイコ」が全24巻でめでたく完結しましたが、噛み砕くのに少々時間がかかってしまった……。

そこで、ストーリー展開をおさらい!

ほぴっとんなりに複雑怪奇な「多重人格探偵サイコ」の世界をわかりやすく解説してみたいと思います。

ネタバレを少々含むので、未読の方は引き返してください。

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多重人格探偵サイコ とは?

複雑怪奇な「多重人格探偵サイコ」の世界を一言で表すと

「雨宮一彦」なる「プログラム人格」を巡る戦い

だろうと思う……。

ざっくり分けると、

①小林洋介消滅

序章として、頻発する猟奇殺人事件を追う刑事・小林洋介がサイコ殺人犯の島津寿から両手両足を切断された恋人・千鶴子をプレゼントとして送りつけられるという、のっけからかなりショッキングな展開が描かれている。

洋介が千鶴子の生命維持装置を切って殺めたことを島津に勘付かれ、感情が暴発。

小林洋介消滅……。

雨宮一彦が主人格となる。(我々も彼が多重人格者であることを認知)

そして、猟奇殺人犯のプロファイリングに長けた雨宮一彦(戸籍上は小林洋介)は刑務所にて服役後(島津寿殺害による)、伊園磨知に誘われ「伊園犯罪研究所」に勤めることになる。

②バーコード猟奇殺人

バラバラ殺人・カニバリズム殺人・フラワー殺人など、次々と起こる猟奇殺人事件に多重人格探偵・雨宮一彦が挑むターン。

アイバンクに登録された左目のバーコードの謎

そして、渡久地菊夫様ご乱心……。

フリージャーナリスト兼カメラマン・渡久地菊夫が都庁ジャックを決行!

死体の山を築いた渡久地は「俺たちはルーシー・モノストーンの子供だ」と謎の言葉を残して死亡……。

ルーシー・モノストーンとは何者か??

「サイコ」のピークはここにありと断言できるほどのスリリングな展開!

③新世代・ルーシー7

バーコード殺人のコピーキャット事件が多発!

台頭する「新世代・ルーシー7」を追う雨宮一彦と元FBIミシェル・パートナーのプロファイル合戦。

渡久地テロにて唯一の生き残った、殺人マシン・西園弖虎を交えて思惑が絡み合う……。

④眠り姫の目覚め

磨知の異母妹、伊園・アリワン・美和が修学旅行中に飛行機をハイジャック。

目的は雨宮一彦の補完。

プログラム人格・西園伸二を完成させるために必要な雨宮一彦をガクソと奪い合う激しい戦い!

⑤伊園若女覚醒

プログラム人格・雨宮一彦を監視するプログラム人格・伊園磨知がなりを潜めて主人格・伊園若女が降臨。

もはや、何がなんだかわからない……。

ここからは、計画の最重要人格「雨宮一彦」を巡って西園弖虎vs伊園若女が火花を散らすターン。

「多重人格探偵サイコ」の主人公が雨宮一彦から西園弖虎になっちゃう……。

「雨宮一彦」を補完するためにルーシーのスペアやら甥やら、いろんな奴らが西園弖虎の中の雨宮一彦を狙うという怒涛の展開なのだが、死体と謎がジェンガのように積み上がっていく。

もはや、途中下車は許されない……。

ルーシー・モノストーンとは何だったのか?

「多重人格探偵サイコ」は前半と後半ではスタンスが違う……。

多重人格探偵・雨宮一彦の事件簿から一転、「プログラム人格」雨宮一彦を巡る戦いへと移行。

「サイコ」のキーパーソンは「ルーシー・モノストーン」で間違いがない!(だろうと思うので考察)

世界観の背景

雨宮一彦の左目にもあるバーコード。

この中二病を震わせるようなアイテムは学窓(ガクソ)なる組織の研究の一環なのだ!

そもそもの発端は、日本の戦後に遡る。

日本をコントロール(占領)するために、アメリカがガクソと組んで使い勝手の良い指導者を作り出そうとした。

ガクソは学術的探究心によって様々なプロジェクトを遂行している組織で、歴史の暗部といっても過言ではない。

日本人を意のままに操りたいアメリカとルンルン気分で実験を行いたいガクソの思惑が一致。

稀有な遺伝子を持つ「ルーシー・モノストーン」を指導者として復活させようと計画。

それが、「ルーシー・モノストーン計画」と呼ばれる実験で、キング・オブ・カリスマ=ルーシー・モノストーンをモチーフとしたプログラム人格を生むというもの……。

ルーシー・モノストーンとは、伝説のロックミュージシャンかつ革命家で、宗教的指導者として信徒の集団自殺をそそのかした人物。

ルーシーは「死の衝動」を増幅させることができたらしい……。

ガクソは知的好奇心に基づいて、ルーシーを再生しようと殺人者のプログラムを持つ実験サンプルやスペアを量産し、バーコードで管理。

秘密裏に「ルーシー・モノストーン計画」の研究を進めていたのだ!

西園伸二のプロジェクト

そんな中、20年前の実験によって偶発的に発生した唯一のプログラム人格が西園伸二

時が流れ、技術を進歩させたガクソは社会情勢的に「死」で世界をコントロールしたくなっちゃったのかな?

ガクソの御恵てう一派はバグによって生まれた生粋の殺人者「プログラム人格」西園伸二を完成させたい……。

西園伸二はXYXXに分割されて保存されているので、補完しないと完成しない。

人為的に「西園伸二」をバージョンアップさせて生物兵器・西園弖虎を作るも、弖虎の中の「西園伸二」は未完成。

さらに、西園伸二は雨宮一彦の表裏一体の影

雨宮一彦によって統合しなければ制御できないとのこと……。

雨宮一彦の統合

西園伸二の「プログラム人格」を持つルーシー・モノストーンのスペア西園弖虎と伊園若女のスペア・伊園・アリワン・美和を統合させてルーシー・モノストーンの魂を復元?させようとするが……?

これはおそらく失敗??

美和から雨宮一彦を受け取る弖虎。

でも、なんだか結果的にうまくいっていない様子……。

完全なるルーシー=雨宮一彦を生むために伊園磨知の主人格・伊園若女が暗躍するという……。

弖虎の中にいる雨宮一彦を巡って、若女・ガクソ・陰謀を阻止しようとする保守系一派、そして巻き込まれていくスペアたちの攻防が描かれている。

また、雨宮一彦と西園弖虎のプロジェクトは別物らしく、混同すると意味がわからなくなるので注意が必要だ!

若女は弖虎の雨宮一彦が必要なだけっぽいし、ガクソは学窓本家や御恵てうグループなど派閥がある模様で、若女は勝手に動いているし、ややこしい……。

肥大する磨知(若女)の唇と比例して複雑化するストーリー。

書いていて正直、これで正しいのかも不明……。

キング・オブ・カリスマ

衝撃の事実が発覚!

真なるキング・オブ・カリスマは伊園若女=ワカナ・モノストーン・イソノだとか……?

なんとルーシー・モノストーンは若女の噛ませだったのだ!

何だったんだ?ルーシー・モノストーンって?

これだけ煽っておいて……。

とりあえず完結して、もったいつけたもののルーシー・モノストーンが何だったかはよくわからないということがわかった。(よかったよ)

まとめ

目的地を告げられないまま片道切符を片手に、恐るべき推進力を誇る得体の知れない物体に乗り込んでしまったが、とりあえず完結して「ここがどこかはわからんが?」終着駅にたどり着いたことはわかった。

本当に、よかったよ……。

解釈に誤りがあると思いますが、ほぴっとんの読解力ではこれが限界。

本当に、がんばったよ……。