「グラシュロス」は、「神さまの言うとおり」のコンビ 原作・金城宗幸先生×ART・藤村緋二先生が再びタッグを組んだ原始大河浪漫。
ほぴっとん、映画「紀元前1万年」大好きだから、超絶期待♪
3万年前に生きた人間(クロマニョン)を紡ぐ物語。
とにかく異様な勢いだけは感じる漫画だ。
グラシュロス あらすじ
赤い月の夜に生まれし子は滅びを呼ぶ災いとなる
先祖代々の言い伝えに逆らって生まれてきたアクウは、滅びの宿命を背負いながら過酷な人生を歩んでいくが……。
グラシュロスの魅力
ストーリー展開
村一番の狩人・ダダアは身重の妻・ルルのために獲物を仕留めて戻る。
「いなくならないでね」と死亡フラグを立てたら、ソッコー陣痛に見舞われるルル。
気もそぞろな中、ダダアは集落の長老っぽい人・オジババに呼び出されるのだ。
赤い月の夜に生まれし子は滅びを呼ぶ災いとなる
オジババによると、この集落(アーツ)は先人の代からずっと太陽と月を大切にしてきた。太陽は希望で月は恐怖。赤い月が昇っている時に生まれたら赤ん坊は殺せとのこと……。
なんだかよくわからん理屈だが、集落の生命をつなぐためには犠牲にしなければならない生命もある。
宿命として受け入れよ……。とオジババはダダア諭す。
しかし、ダダアは運命を覆す為に戦うのが「生きる」ってことだろう?
赤い月の宿命に俺の子は勝つと断言。
怯んだオジババは太陽との直接対話を試みる。
託宣の結果、赤い月が消え太陽が昇るまでの間に黒の草原の主・ヴォルガの生命を捧げよ!!
出来なければ日の出と共にその子の生命を差し出せ……
と太陽がおっしゃったようだ。
ダダアは太陽に感謝し、ヴォルガ討伐に向かうが……。
急ピッチな展開がスゴイよ
常時、駆け足な展開の「グラシュロス」。
ダダアは壮絶なんだけど、チョロい感じで巨大サイ・ヴォルガを制圧。
ちょっと笑ってしまったが、人力でヴォルガを集落まで引きずって帰還。
太陽の言いつけ通り、生きることを許された赤ん坊は赤い月=アクウと名付けられる。
ヴォルガ戦の代償にダダアは右目と左手の自由を奪われ、ルルは産後の肥立ちが悪く歩けなくなった。
滅びを生む忌み子であるアクウはいじめられているし、一家は村八分状態。
最強の狩人になって集落のみんなから認められたいと願うアクウ。
そんな中、集落の狩人たちが未知の存在に急襲され、仲間たちは殺されてしまう。
山のように大きな生きもの=絶望の山・グラシュ
現役最強の狩人・ボロジャイが一矢報いて撃退するも、手負いにしただけだった。
しかも、そいつはまだ子供で報復のため親を連れて集落にやってくるというマンモス陰険な行動に……。
集落の人々はどうなってしまうのか??
急ピッチな展開に振り落とされないようについていこう♪
脳内補正をかけて楽しむ
「グラシュロス」は妙な漫画で、2度楽しめる……。
ルビを読むか?読まないか?
肉=ハナマサ、狩人=アズサ、徹夜=オオル、など。
ちょっとポカンとしてしまうし、笑ってしまってシリアスな漫画なのかギャグなのか?どう受け止めたらいいのか困惑する……。
そこで、ほぴっとんは脳内補正をかけてルビをシャットアウト!
生きることに生命をかけるヒューマンドラマとして楽しんでいます。
一方で、ルビだけ読んで大笑いする時もあり!
また、絵の躍動感が素晴らしくて、それなのにシリアスにもギャグにも応用できている。これも画力というものでしょう。おそらく、多分……。
ほぴっとんは、原始時代のタトゥーや装飾品が好きなので、それだけでもハワハワさせてもらいました♪
まとめ
ほぴっとん的には「アタリ」ですね!
こういう超古代が舞台の漫画は大好き♪
しかし、某サイトのレビューは酷評でいっぱい……。
うっそ〜??面白かったのに??何故?何故?
まあ、ニッチなテーマですからね。興味ない方はスルーしても良い漫画なのかも……。
ありきたりかもしれませんが宿命に争う子供の成長譚とか、鉄板ですけどやはり応援したくなるし、獲物を狩って帰らないと集落全員が飢え死にという過酷な舞台がさらに緊迫感を生みますしね。
アクウがどのようにして絶望の山・グラシュを越えるのか?
続きが楽しみで仕方がない漫画だ!