「モンキーピーク」は原作・志名坂高次先生、作画・粂田晃宏先生による恐怖の山岳サバイバルサスペンスホラー漫画!
血まみれのナタを持った異形の輩に目を奪われて、もれなくジャケ買い!そしたら、想像を上回る面白さに狂喜乱舞。
モンキーピーク あらすじ
社員たちの結束力を高めるために行われた登山レクリエーション。山頂での野営の最中、突如謎の大猿によって襲撃され同僚が惨殺される。
生き残った藤谷製薬の社員・36名は日の出とともに下山を試みるが……。
モンキーピークの感想
魔猿の伝説が残る「岩砕山」を舞台に得体の知れない輩が次々と人間を殺戮していく残酷物語。周到に用意された計画か?それとも山の祟りか?
ストーリー展開
薬害疑惑の不祥事によって社長が交代した藤谷製薬は新社長のもと社員の結束を高めるという名目で登山レクリエーションを実施。
なんとか山頂にたどり着いた一同はテントを張り野営をしていたが、夜も更けた真っ暗闇の中、突如轟いた悲鳴!
驚いてテントを飛び出した主人公の早乙女はナタを持った奇妙な猿を目撃する。
そして、無残に殺された社員たちの姿……。
恐怖の一夜が明けて、社員たちはしらび山から下山しようとしますが、罠によって別ルートに誘導され、この先は岩砕山というポイントに導かれてしまう。
岩砕山は別名「鬼猿岳」と呼ばれており、数多くの死者を出している魔の山。
その昔、武士が土地を荒らす悪い猿を山頂から投げ捨てて殺したため、それ以降魔の猿が登山者を襲うという「猿投山」の伝説が残されている山でもあります。
岩砕山は素人が登るには難易度が高い山。しかし、引き返そうにも鬼猿が待ち受けているため不可能。
進んだ先にある中岳小屋に避難して助けを呼ぶことになるが……。
雄大な自然の中で無慈悲な鬼猿に襲われる一同。
山岳サバイバル。そして恐怖の始まりとなる!
秀逸なメンバー編成
主人公の早乙女はどうやら父親を山で亡くした様子。うまく笑うことができずに会社でも営業成績がダントツのビリで役立たず扱い。
スポーツマンシップ甚だしい社長を筆頭に神出鬼没の鬼猿の魔の手から逃れなければなりませんが、登山が本来の目的で山にきている訳ではないので足の引っ張り合いをしそうな奴らばかり……。
登山経験豊富な人事部長・長谷川はよいとして、正気か?騙されたとはいえスーツに革靴で入山するという天然系男・宮田。気が強く攻撃的な命令口調の女・経理の佐藤、元アメフト選手の安斎。ゆるふわ系マドンナ・林。運動とは無縁そうな開発室の連中などが、かませ犬扱いののろまたち亡き後どのような行動に出るかが見ものだ。
急勾配の坂道や強い日差しと睡眠不足に加えて猿の急襲に怯えながら歩を進める一同は、予定通りの下山とならなかったため水が尽きてくる。
そこで、全員分の水を集めて平等に水を配分することになるが……。
このメンバー編成では絶対にモメるだろう。
登山部などが主役の設定だったり、気心の知れた仲間内での登山であったら全然違う話になると思うので、パニックの中このメンバーがどのような失態をしでかすのか?
人間の内に潜む狂気が描かれると勝手に期待中!
斬新な展開に痺れる…
こういうパニック系の漫画といえば、平穏な村やら島やらで事件が起こって急展開するところが醍醐味だと思うのですが「モンキーピーク」は登山中という死と隣り合わせの場所で、さらにホラーな展開に襲われるという斬新な漫画。
たとえ社員レクリエーションが行われるクラスの山(クライミングではなくハイキング)であったとしても「山をなめるな!」山には怪我や命取りになるトラップが潜んでいるのだ!
1巻を読んだだけで脳髄にヒット!
ほぴっとんが「モンキーピーク」をおすすめする理由は、繋がりのある漫画だと感じるからです。
「モンキーピーク」を読んだために、「銀牙伝説WEEDを読まねば……。」「孤高の人も読まねば……。」とあれやこれや他のジャンルの漫画も読まされてしまいました……。
ほぴっとんの経験上、このような広がりを生む漫画は素晴らしい作品になることが多いです。
着地をミスしなければ……。←ここ大事!
奇をてらったことを考えすぎて迷走してしまった漫画を数多く読んでいるだけに「モンキーピーク」には期待したい!
猿が武器を持って人間を襲うとか、それだけで1作品になりそうなテーマにおそらくですが忌まわしい過去が伏線としてあるのでしょうね。
先の展開が楽しみすぎる漫画!
まとめ
フットワークが軽すぎる鬼猿を相手にどう立ち回るか?
山は天候が変わりますし、水もないとなればかなりサバイバル度が高まります。
当初から血の雨が降り注ぎっぱなしの登山ですのでホラー耐性がついてしまい、もはや恐ろしさよりも素人がどうやって下山するかの方がワクワクしてしまう奇妙な漫画。
鬼猿が無慈悲な殺意を向ける相手は誰なのか?
1巻からここまで惹きつけられる漫画ってなかなかお目にかかれない。期待度高し!
余談ですが、猿相手に戦う漫画なら「銀牙伝説WEED」の将軍、「ストラヴァガンツァ」が面白い♪
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