サスペンス漫画において周囲から閉ざされた環境で起こる殺人事件といえば、ミステリーにおける密室殺人と同様に鉄板の設定。
古い因習が未だに残る場所での謎を描いたおすすめのサスペンス漫画をまとめてみました!
負の暗示
山間の僻村を流血で染めた「日本犯罪史上最大の大量殺人事件」をモチーフとしたショッキングな漫画!
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天人唐草|負の暗示 日本史上最大の無差別殺人を描いた衝撃の漫画!
蜜の島
奇妙な風習が残る島を舞台に人類最古の謎に挑む!ミステリーやサバイバル漫画が好きな方にもおすすめ。
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蜜の島|「死」が存在しない幻の島が舞台のサバイバルミステリー漫画
ゴールデンゴールド
「刻刻」の堀尾省太先生による「とにかく今読んで欲しい」漫画!同じく福の神を巡る漫画「福助」もご紹介!
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鬼灯の島
三部けい先生による孤島を舞台としたサスペンスホラー漫画。全4巻。
家庭に問題のある子どもたちを離島の無人島にある鬼燈学園に預けるという、そもそも謎な設定から始まる「鬼灯の島」は小学4年生の鈴原心と妹の夢・5歳のが島にやってきたことで子ども6人に大人の教師が4人となる。
そこで奇妙な事件や先生たちの不審な行動を目にした子ども達は島からの脱出を謀るのだが……。
秘密だらけの島に「金網に囲まれた学園」「登ってはいけない階段」「怪しすぎる教師たち」そして「白いワンピースの少女」と緊迫感を煽る伏線が盛りだくさん!
終盤の伏線回収が懇切丁寧過ぎてオチが透けちゃっていたが、そこはご愛嬌だ。むしろ全4巻と短くまとめたので右往左往せずに楽しめました。
しかし難点は、完全に脱ぎ要因である新任教師・雪乃のビジュアルがイマイチであること。
女性目線だと、グラマーを通り越してただのデブであったことが残念すぎる……。
「大人の言うことを信じるな」を合言葉に子ども目線で虚偽に満ちた大人たちを描いた漫画!
鬼燈の島―ホオズキノシマ― 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)[Kindle版]
屍鬼
「十二国記」の小野不由美先生と「封神演義」の藤崎竜先生という間違いのない組み合わせ!全11巻。
隔絶された田舎の小さな村・外場村に伝わる奇妙な伝承をベースに襲いかかる怪異を描いた漫画。
猛暑に襲われた夏のある日、山深い集落で発見された死因不明の3つの死体。
事件なのか?疫病なのか?小さな村に相次ぐ不可解な死。次第に村人達は恐怖に侵食されていく……。
屍鬼で(しき)と読むのですね。ほぴっとんはこの記事書くまで「しかばねオニ」だと思い込んでいましたよ。
ほぴっとんのおじさんの実家が外場村クラスの規模の村でして、本当に道路一本封鎖されたら陸の孤島になってしまうような所です。しかも、子どもの頃におじさんから土葬の恐怖体験を聞かされていただけに臨場感がハンパなかった。
「屍鬼」の舞台となる外場村にも土葬の習慣が残っていて、埋葬された遺体が吸血鬼ゾンビ=屍鬼となって村人を襲い始めます。
なんか妙だな?と思った村の医師と少年が屍鬼に立ち向かうストーリー。
原作とは雰囲気が異なるので、藤崎竜先生のファン以外が読むと「ポカン」となることもあるかも……。
藤崎竜先生の独特の世界観で描かれた「屍鬼」はやたらとポップな表現ですが、だんだんホラーテイストな雰囲気に馴染んできます。
じわじわと死が蔓延していく様子が恐ろしい漫画。
火葬場のない町に鐘が鳴る時
こちらも小さな町を舞台にしたサスペンスホラー漫画。
父親の転勤により10年ぶりに人口6000人の小さな町・みとず町に帰ってきた卯月勇人。幼馴染の豊橋咲と再開するも、突如不協和音の鐘が鳴り響く。「夕方6時の鐘の音が聞こえたら決して外に出てはいけない」みとず町の鉄の掟を知らずに破ってしまった勇人は 「冥奴(メイド)様」と呼ばれる得体の知れない化け物に襲われるが……。
みとず町には火葬場がない。ということはこちらも土葬なワケですね。「冥奴様」の正体が割れている状況からどう展開させる?と期待して読んでいましたが、この「冥奴様」が想定外に軟弱でして、小豆で撃退できるという……。
ほぴっとんの悪い癖で、こうなってくると逆に楽しみになってしまうのですよ。
1巻のラストで勇人のママが精神崩壊させるシーンのカオスな絵とかね……。
特に好みの絵柄ではありませんが、「冥奴様」の絵だけやたらと画力が高くて、和夏弘雨先生の本気を感じます。
サスペンスホラー漫画なのに結構ツッコミ所がふんだんに盛り込まれていて、別の意味でも非常に楽しめる漫画!
籠女の邑
Cuvie先生によるサスペンスホラー漫画。全3巻。
大学生の岩松俊也がサークルの友人・川名芳人と心霊スポットを巡っている最中に人里離れた集落で自動車のガス欠を起こしてしまう。そこで、謎の姉妹と出会い、姉・生方あやめのすすめで家に泊めてもらうことになった。
「その美貌の一族に魅せられた者には、血塗られた兇事が訪れる」という宿業のため住民から忌み嫌われる生方家。
そんな中、川名が行方不明となるが……。
「妹が幽霊」「教師は神隠し」「母校は心霊スポット」という伏線と古き因習が入り混じったジャパニーズホラーテイストが強めの漫画。
エロティック・サスペンスとの触れ込みだが、エロ度は低め。無駄脱ぎはあるがCuvie先生の美しく均整の取れたボディバランスで描かれているので、ホルモンバランスを乱していなければイラっとすることはない……。
好みが分かれる漫画なので猛烈におすすめはできませんが、ほぴっとんのように伝奇っぽい漫画が好きな方にはフィットすると思います。
モンキーピーク
村でも島でもないので畑違いですが、ほぴっとんのツボに入ってしまった山岳残虐物語「モンキーピーク」もご紹介。
死の山に潜む魔の猿。「猿…猿がナタでみんなを…っ」単なる社員レクリエーション登山が惨劇に変わる!
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山岳パニックホラー漫画・モンキーピークが予想以上に面白かった件
まとめ
「ひぐらしのなく頃に」が入っていないじゃないか?と思われるでしょうね。
読んではいたのですが、なんだか全方位に展開し始めてしまったので訳がわからなくなってしまいまして……。
サバイバルな展開があったり、その場所特有の奇妙なルールがあったりと架空の村や島が舞台となっていますが、モデルとなった場所があるのでは?と勘ぐってしまいます。
否応無しに手に汗握る! ホラー度が高めのサスペンス漫画が好きな方におすすめ!