妖怪好きのほぴっとんが勝手におすすめの妖怪漫画を選定いたしました!
人間と妖怪が共存する日常から不気味でホラーな気分を味わえる漫画まで妖怪という不思議な存在をテーマとした作品をご紹介します。
女性誌だけではなく少年漫画の中からも、女性が読んで楽しめる漫画を選りすぐってまとめてみました。
百鬼夜行抄
今市子先生による漫画。
奇妙なものが見える少年・飯嶋 律を主人公とした妖とのおかしな日常を描いた作品。
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雨柳堂夢咄
波津彬子先生による漫画。
いわくつきの品々に宿った思いを読み取れる蓮と骨董品に取り付いた妖との話。
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魂の宿った骨董品が集まる不思議なファンタジー漫画・雨柳堂夢咄
夏目友人帳
緑川ゆき先生による漫画。
祖母の遺品「友人帳」を巡る少年・夏目貴志と妖の交流を描いた成長物語。
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岩本 ナオ先生の漫画。
天狗の子である刑部秋姫が人間の男の子に恋する話。
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犬夜叉
高橋留美子先生による漫画。単行本 全56巻 ワイド版 全30巻。
日暮かごめが神社の古井戸から戦国時代にタイムスリップして、封印されてた半妖の少年・犬夜叉と出会い、あらゆる願いを叶えるという宝玉・四魂の玉のかけらを巡って旅にでる話。
高橋留美子先生には初連載作品「うる星やつら」からお世話になっているほぴっとんですが、「犬夜叉」は今までの作品と違ってシリアスな冒険活劇です。
しかし、高橋留美子先生の作品だけあってドジでマヌケな女の子を描かせたら本当にお上手!
やや重たいストーリーなのですが、笑えるシーンも多く56巻もあるので読み応えは十分。
また、鉄砕牙など作中に登場する武器の名前が地味にかっこよくほぴっとんの気分をアゲアゲにしてくれる。
妖怪たちとのバトルも見どころだが、かごめと犬夜叉のじれったい恋模様にもハラハラさせられる漫画!
もっけ
熊倉隆敏先生の漫画。全9巻。
見鬼体質の姉・静流(しずる)と憑依体質の妹・端生(みずき)の不思議な日常生活を描いた漫画。
田舎に暮らす姉妹が自然を通して世界に触れ成長していく姿を柔らかく描く一方で、異常なまでの妖怪に対するこだわりが前面に押し出されているなんともいえない世界観のファンタジー。
あまり絵柄が好みではなかったのですが、かの荒俣宏先生が絶賛されたということで手に取りました。
背景が優しいですね。読み進めるうちになんだか本当に妖怪が潜んでいそうな風景にハマりました。
民俗学をベースとした一話完結のストーリー展開と掘り下げ方が妖怪好きに評価されるポイントだと思います。
また、拝み屋のじいさんの妖怪ネタが「もっけ」の一番の醍醐味!
おまけページの妖怪解説もいい。
結構壮大な話だと思うのですが、超自然との共存がテーマですよね。
しかし、ほぴっとんは中間子なので対照的な姉妹のやりとりばかり気になってしまいましたよ。
なんともいえないあたたかい気分に包まれる漫画!
鬼切丸
楠桂先生による漫画。全20巻。
鬼の肉を断つ刀「鬼切丸」を持つ少年が、すべての鬼を切り殺せば人間になれると信じ同族を狩り続ける話。
鬼の屍から産まれた純血の鬼である少年が永遠に戦い続ける切なく悲観的な話の中に、不謹慎ですけどちょっとスカッとする場面があったりして不思議な漫画です。
人間の抑えがたい憎悪から「鬼」が生まれるという設定がストーリーの奥行きを増していて、少年と鬼におちる人間との関わりを独特の絵柄で魅せてくれます。
現在、舞台を平安から江戸時代に移して新シリーズ「鬼切丸伝」を連載中です。
ほぴっとんは「りぼんっ子」だったので楠桂先生とは長い付き合いなのですが、実は怖いイメージが先行しすぎて読んでなかったのですよ。長い間……。
今読み返すとそんなに話自体は怖くはないのですが、絵がすぐホラーと結びついちゃって克服するのに年月を要しました。
重たい話と残酷な描写を含む漫画なので、面白いから読んでほしいのだけど無理はしないで!
神話や民話といった民俗学をモチーフとしたホラー「恐ろし語り」も面白い!
鬼さん、どちら
有永イネ先生の漫画。 全1巻完結。
完全にジャケ買いしてしまった漫画。
鬼がかわいいし、絵も内容も素晴らしい作品です。
嫌悪の対象であった「鬼」たちに対して「先天性頭部突起症」という名前がつけられた現代の日本が舞台。
三千人に一人「鬼」が生まれる世界でマイノリティとして生きる「鬼」たちのなんとも言い難い仲間はずれ感……。
「鬼」たちは頭に角が付いているだけで、普通の人間とそう大差がないのですが、やはり差別を生んでしまうのです。
暖かい言葉の中に偏見があったり、「鬼」だから素晴らしいと持ち上げられたりすることに対する違和感がじわーっと心に刺さる作品。
迫害の対象であっても疎外感があるし、仲間ですよと認められても腫れ物に触るような扱いで、非常に難しいテーマを描いていると思います。
妖怪漫画のカテゴリーに入れていいか迷いましたが、ほぴっとんはジャケで妖怪漫画だと思って購入したので入れてみました。
おとめ妖怪ざくろ
星野リリィ先生の漫画。
主人公の半妖・西王母桃(ざくろ)と帝国軍人・総角景(あげまさけい)がペアとなって事件を解決していく話。
文明開化後の日本が舞台となっていますが、もちろん架空の世界設定。
人間と妖怪が共存している世界で、人間側の横暴によって暦を変更したら妖人側がデモを起こしちゃって取り締まりのために「妖人省」なる部署を立ち上げてみたという……。
こういう画風の女子は好みではないほぴっとん。しかし、 総角景はかっこいい!
イケメンのヘタレって……。キュン死にさせる気か?
帝国軍人って……。軍服が嫌いな女子なんているのか?
妖怪をエッセンスとしたラブファンタジー作品です。
普段、妖怪の恋愛モノをあまり読まないほぴっとんが軍服のためだけに読み始めてハマってしまった漫画!
向ヒ兎堂日記
鷹野久先生の漫画。
この表紙は買うよな〜!(むかいうさぎどうにっき)と読みます。
文明開化に浮かれて妖怪の存在を完全否定する「違式怪異条例」が施行されている世界が舞台。
恐ろしいテロルの設定ですよ。ロマンを知らんのか?と怒り狂う時代背景の中で、こっそりと妖怪関連の書物を収集する不思議な貸本屋の話。
もう応援する!誰がなんと言おうと応援する!
明治の文明開化に妖怪をもってくるなんてオカルト好きにはたまらない設定じゃないか……。
ほぴっとんはこういう絵柄が好みな上に妖怪が見える店主・兎崎伊織(とざきいおり)が化け狸と化け猫と店を経営しているのがポイント。
ストーリーはどちらかというとあっさりしているのですが、謎解きが楽しめる漫画です。
百物語
杉浦 日向子先生の漫画。全3巻。
百物語と聞くだけで背筋が凍りそうになりますよね。
妖怪好きのほぴっとんですが、実は怖い話が大の苦手なのです。
江戸の怪談話がメインテーマで描かれてますが、霊的なものというよりはどちらかというと狐狸妖怪の類の又聞き話。
絵柄もそうですが、やけに淡々と語られるストーリーが恐怖を際立たせます。
絵が怖いわけではありませんよ。絵も話もシンプルで余計なものは必要ありませんという感じなのですが、ジワジワと背中がいやーな感じになってくる漫画で、しかも1話1話のページ数が短いので、一気に畳み掛けられてしまうのですよ。
また、99話までしかないところが乙。100話まで語ると怪奇が出現するじゃないか!
99で止めるなんて憎らしいけれど、遊び心がありますね。
100話目を勝手に読み手に空想させるとは……。
江戸時代というおそらくまだ人間と妖怪の垣根がなかった頃の世界に漂う独特の雰囲気に引き込まれる漫画!
まとめ
ほぴっとんはアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」で育ちましたから、子どもの頃から妖怪が大好きでした。
妖怪という奇妙な生き物に惹かれる理由は、もはや神クラスの畏怖を与える妖怪もいればドジっ子でかわいらしい妖怪もいたりと振り幅が広いところですね。
出会ったことがないので、興味と想像が膨らむところも魅力です。
ほぴっとんが幼少期に読んでトラウマとなった漫画がありまして、タイトルも思い出せないし内容も全く覚えていないのですが、今でもたまにフラッシュバックする時があります。
おそらく山姥だと思うのですが、やけにたらこ唇のばあさんが旅人か何かの足をバリボリ喰い散らかす漫画で、生まれて初めてホラーを感じました。
その夜、まあまあな年齢だったにも関わらず、おねしょしちゃいまして……。へへ……。
でも、しばらく時間がたつと懲りずにまた読み返すのですよ。
妖怪というのはそういう不思議な引力を持った存在です。
今回おすすめした漫画はホラーからラブまで幅が広いですから、きっとあなたのお気に入りの漫画が見つかるはずです!